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「中台戦争2027」(上)ロシア・ウクライナ戦争の影で その1

Japan In-depth / 2023年7月25日 11時0分

永世中立国を宣言していたスウェーデンや、ロシアと国境を接して、緩衝地帯でもあり交流の拠点でもあるという位置づけだったフィンランドがNATOに加盟するという「オウンゴール」と称される事態まで起きている。





これらを目の当たりにした中国共産党が、





「台湾への武力侵攻は世界を敵に回す結果を招き、経済面から考えてもデメリットの方が大きい」





との判断を下すに至らない、とは考えにくい。





ならば、習近平国家主席の訓示はどういうことか、と言われるかも知れないが、恒例の「新年の挨拶」においては、従来繰り返してきた「完全統一」という表現すら封印し、





「両岸(中国と台湾)は家族であり、幸福のためともに歩むべき」





などと語った。





これは、2024年1月に総統選挙が行われることから、台湾の民衆に対して、





「中国を敵視するのではなく、関係改善を目指した方が平和、安定、発展につながる」





と呼びかけるのが本意であったと見られている。





建国以来の悲願である台湾統一を諦めることはないが、統一を急ぐあまり国際社会を敵に回リスクを冒すとは考えにくく、まして丁半バクチのような軍事的冒険に打って出る可能性は、一段と低いのではないか。





ただ、米国の見方はやや異なるようで、





「2027年までに中国が武力侵攻する可能性」





が取り沙汰されている。





これについては、次回。





(その2につづく)





トップ写真:台湾の女性予備役の訓練の様子(台湾・桃園 2023年5月9日)出典:Photo by Annabelle Chih/Getty Images




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