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メジャーリーグで再生を果たした藤浪晋太郎から日本社会が学ぶべきこと

Japan In-depth / 2023年8月9日 17時0分

藤浪の場合、藤浪の代理人を務める著名なスコット・ボラス氏がメジャー各球団に売り込んだのは、「アメリカでも、球威があって(MAX162キロ、平均150キロ台の直球)、とスプリット(140キロ台)がある投手はわずかしかいない。藤浪はそのカテゴリーに入る」ということからでした。





B 育成についての考え方





 アメリカのスポーツビジネスの市場規模は、今や約14兆円と言われ(※スポーツ庁『スポーツ産業国際展開カントリーレポート アメリカ合衆国 United States of America』)、国を代表する産業の一つになっています。多額の資金が流入し、スポーツテクノロジーの進歩にも目を見張るものがあります。具体的には、フィジカル面での管理、戦術・戦略面での数字を使った進化があるわけですが、映像やデータを駆使したピッチングフォーム、玉の質の分析、そしてメンタルコントロールなどを通じた「人財育成」については長足の進歩を遂げているといって差し支えないでしょう。





数値を非常に大事にするということはもちろん、「潜在能力」、つまり「割安に買って、高く伸ばす」といった「成長」に関する視点が感じられます。





本質的な潜在能力さえあれば、それを活かして能力を発揮させることに、メジャー各球団は自信を持っているのです。この点、日本の野球界も学ぶところが大だと思います。もちろん、日本のスポーツチームにもスポーツテックはどんどん入ってきてはいますが、昔ながらの「先入観」によって選手の能力を決めつけ、育成の方法についてもまだまだ改善の余地があるのではないでしょうか?





藤浪の場合も、自分の速い球に自信を持って思いっきり投げ込めるようになったこと、即ち、分析やナレッジに基づくメンタル面、フォームの面での改善が再生に繋がっていると考えて良さそうです。





藤浪の代理人ボラス氏は、「スプリットを通じて、リリースポイントを習得したからだ。しっかり体重を軸足に残して腕を振り下ろすスプリットのリリースポイントを軸に、それから、直球の制球を磨くやり方。日本は、基本は真っ直ぐという考え方がある。直球を磨いて、そこから初めて変化球という意識。メンタル面の変化が好影響に繋がったと思う」と述べています。(スポーツ報知7月22日『藤浪晋太郎を「複数球団が必要としていた」代理人・ボラス氏がトレード内情&進化を語る…バラ色のオフも予言 : スポーツ報知』)。





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