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平成22年の年賀状「明治の日本、戦後高度成長の日本」・「場所と私、人生の時の流れ、思いがけない喜び」・「紅茶と結石と年賀状」

Japan In-depth / 2023年8月16日 23時0分

その重電会社は家電も売っていた。そこで、なんと東京でいえば銀座4丁目の交差点の一角に相当する紙屋町の交差点に面した第一生命ビルを借り、そこにファミリーセンターという名を付した家電製品の顧客用の施設も開いていた。父親が単身赴任で下宿していた家のお嬢さんで私のピアノの先生でもあった女性がそこで働いていた。私は彼女にフルーツパフェというものを生まれて初めて食べさせてもらったのを覚えている。





10歳の私である。





私は今でもフルーツパフェを好んで食べる。銀座4丁目の交差点にある和光の喫茶部でメロン・パフェを食べるのである。夏場だけと季節が限られてはいるが、年に一度だけという年はいちどもない。メロンとココナッツの相性がなんとも美味なのである。









▲写真 イメージ 出典:Photo by Rus32/Getty Images





「紅茶と結石と年賀状」





【まとめ】





・尿路結石で4日間入院した。





・紅茶が結石の原因になると知り、以来、紅茶を飲んでも愉しむことはなくなった。人生の伴侶が失われたも同然だった。





・ ほんのつかの間にせよ悦びというものは人生に数少ない。





 





尿路結石で4日間、順天堂大学付属病院に入院した。





左の腎臓に結石ができていることは定期健康診断で何年も前に知らされていた。それがこの4月の定期健診で尿路に降りてきていると判明したのである。腎臓を離れてしまった以上、いつ激痛が走ってもおかしくないと主治医に宣告されてしまった。





もともと、腎臓に石ができた原因には思いあたるところがあった。紅茶である。





「紅茶にはシュウ酸が含まれていて、それが体内のカルシウムと結合して石になります。」と、腎臓の石を発見したときに、ことも無げに主治医が説明してくれたのだ。シュウ酸とは食べ物のアクの素になっている物質で、カルシウムと結合してシュウ酸カルシウムになる。一見するだけでも恐ろしい、まるで縫い針のような針状の結晶の画像入りの説明がネットにあった。それが尿路結石の元である。ほうれん草に多く含まれていて、だからほうれん草は食べる前に下茹でをするのだという。知らなかった。ただしんなりとさせるためだとしか思わないでいた。もちろん、紅茶にもシュウ酸が含まれているから問題なのである。





「それなら思い当たりますよ。ひところは一日に10杯以上紅茶をのみつづけていていましたから。それも、ストレートばかりで!」





私の自己分析に主治医は納得した様子だった。





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