露朝首脳会談「戦略的・戦術的な連帯の強化で一致」
Japan In-depth / 2023年9月20日 11時50分
宮家邦彦(立命館大学 客員教授・外交政策研究所代表)
宮家邦彦の外交・安保カレンダー 2023#38
2023年9月18-24日
【まとめ】
・金正恩総書記がロシアを訪れ、ボストーチヌイ宇宙基地でプーチン大統領と会談。
・金総書記「プーチン大統領と深く議論し、戦略的・戦術的な連帯の強化で一致した」。
・更に金総書記は「ロシア軍が正義の戦いで必ず偉大な勝利を勝ち取ると確信している」と述べた。
今週は、先週行われた露朝首脳会談を取り上げるが、その前に大事なことを。去る11日、筆者が所属するキヤノングローバル戦略研究所が主催してきた「政策シミュレーション」の常連だった藤田正美氏が逝去された。藤田さんは東洋経済新報社で記者・編集者として活躍した後、長くニューズウィーク日本版の編集長を務めた先輩だ。
筆者の尊敬するジャーナリストであると同時に、とても後輩思いの、優しい「昭和のオヤジ」だった。シミュレーションに参加する若手研究者・官僚の育成にもご尽力頂いた。藤田さんは最後のメールで「このシミュレーションは私の人生の中でも最も多くの示唆を与えてくれた」と言ってくれた。これには関係者一同心底涙した。合掌。
さて、続いてはいつもの通り、欧米から見た今週の世界の動きを見ていこう。海外の各種ニュースレターが取り上げる外交内政イベントの中から興味深いものを筆者が勝手に選んでご紹介している。欧米の専門家たちの今週の関心は次の通りだ。
9月19日火曜日 国連総会での首脳外交始まる(28日まで)
【毎年恒例の「季節もの」だが、今年も一連の外交活動が活発に展開される。】
バイデン大統領、中央アジア五か国の首脳とC5+1会合
【日本ではゼレンスキーのワシントン訪問などにばかり注目が集まるが、今回バイデンが中央アジアのKazakhstan, Kyrgyzstan, Tajikistan, Turkmenistan, and Uzbekistanという5つのスタン国家の首脳と会うのは画期的である。中央アジアは対中抑止の重要なウイングであり、この会合で中国が如何に語られるかは重要だ。】
在独米空軍基地でNATO国防大臣がウクライナ戦争について会合
【相変わらずウクライナに提供する武器弾薬の話が中心だろう。こういうやり方を「戦力の逐次投入」という。勿論、悪い意味でだが。】
9月20日水曜日 ニューヨークでBRICS外相会合
【先日のBRICS首脳会議のフォローアップだろうが、フォローするものがあるのかね?】
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