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ラマスワミ米大統領候補が注目される理由

Japan In-depth / 2023年9月26日 11時3分

リベラル派にとっては許しがたい割り切り方だろう。


ラマスワミの脱炭素原理主義批判も、一切口籠るところがない。


「温暖で亡くなる人の8倍が寒冷で亡くなる。気温関連死に対する正しい答は、化石燃料をより手に入れやすくすることである。これは気候カルトにとって不都合な真実だ。真の緊急事態は気候変動ではない。アメリカの繁栄を脅かすのは、気候変動政策による人為的災厄だ」(9月9日付Xポスト)


また次のようにも言う。


「地球の表面は、50年前より今日の方が、より多くの植物に覆われている。なぜなら、炭素は植物にとっての食糧であり、地表温度が少し高くなったからだ。私は環境保護論者である。きれいな空気、きれいな水。国立公園の保持。皮肉なことに、唯一の焦点が気候カルトである今日の世界においては、これらはないがしろにされている」(2023年9月19日)


ラマスワミは、大統領就任初日にトランプ前大統領に恩赦を与え、連邦職員を75%削減し、ロシアがウクライナ領を一部占領した状態であっても即時停戦を図るなどとも主張する。


いずれも対立候補から、乱暴で具体性プロセスの議論に欠け、理念も見られないといった批判が出されている点である。


台湾問題に関しては、ラマスワミは次のように言う。


「少なくとも我々が半導体で独立を達成するまでは、台湾を断固として守らねばならず、その間に様々な抑止戦略を構築せねばならない。はっきりこう言う候補者は私だけだ」(2023年9月19日)


ここでも、半導体の確保云々を超えた自由世界の盟主としての戦略や意志はどこにあるのかといった疑問の声が出されている。


いずれにせよ、ポリコレを全く気にしないラマスワミの言動および彼に対する様々な反応は、アメリカの今を知る上で貴重な資料である。


引き続き、注目していきたい。


トップ写真:選挙戦で共産主義国家・中国からの経済的独立について演説するビベック・ラマスワミ米大統領候補(2023年9月21日 米・オハイオ州)


出典:Photo by Andrew Spear/Getty Images


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