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中国の金融不安に気づいた欧州

Japan In-depth / 2023年9月27日 7時0分

9月26日火曜日 韓国で日中韓会合を主催


【日中韓の外務次官級協議をソウルで開くそうだ。議題としては韓国が主催する日中韓首脳会談の年内開催となるだろうが、今の中国に日中韓首脳会談という枠組みがどれほど魅力的かは微妙だろう。】


9月28日 木曜日 米国務長官、ワシントンでインド外相と会談


【最近の米印関係の進展は目覚ましいが、個人的にはカナダをめぐる問題をどう処理するかに関心がある。インド(シーク教)系カナダ人からの支援を重視するカナダ首相は、6月に国内でシーク教の指導者が殺害された事件を巡り、インドの工作員が関与した可能性があると公表した。しかも、当該情報については米国と非常に緊密に連携していたという。アメリカからすれば「そんなことを言われても・・」ということだろうが、結果はどうなるか。】


9月29日 金曜日 ドイツ首相、中央アジア五カ国首脳と会談


【中央アジア五カ国首脳といえば、先週米大統領もニューヨークで会っている。ドイツも対中関係との関連で中央アジアの重要性を理解している証拠だろう。正しい対応だと思う。】


9月30日 土曜日 モルディブ、大統領選決選投票を実施


【インド洋の島国モルディブで大統領選が決選投票となった。インドを重視する現職大統領と、中国との関係強化を訴える野党統一候補のどちらが勝つかは、今後のインド洋の安全保障にも影響があるだけに、要注目である。】 


さて話をローマに戻そう。暑い東京から逃げてきたのに南欧も猛暑だったのはびっくりしたが、それ以上に驚いたことは、恥ずかしながら、「イタリアには独立国家が3つある」という当たり前の現実だった、イタリア共和国、サンマリノ共和国、そして最後がバチカン市国である。今回はバチカンから見える「中国」について書こう。


イタリアに来るまで、日米などとは違い、欧州諸国は「まだ中国に優しい」のではないかと感じていた。だが状況は変わりつつあるようで、今や欧州諸国も中国の現状を冷静かつ慎重に見始めたような気がする。先日のG20で中国首相は4人の欧州首脳としか会えず、しかも英、伊の両首相との首脳会談は予想以上に厳しかった。


英首相は中国のためのスパイ行為を働いた容疑で英国人2人が逮捕された件を「中国の干渉」と批判し、伊首相も「一帯一路」から離脱する意向を伝えたという、欧州人もようやく、中国経済について金融不安や成長鈍化の懸念が深刻化していることを理解し始めたのだろうか。


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