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「野球中華思想」を排す(中)スポーツの秋2023 その2

Japan In-depth / 2023年9月28日 11時0分

今さら言うまでもないことだと思うが、日本のメディアはこの点にあまり着目しない。





「成績にちなんだ」報酬しか受け取れないと言えば聞こえはよいが(よくもないか……)、要は期間工と呼ばれる人たちと似たり寄ったりの立場なのだと言ってしまっては、それこそ夢も希望もない、ということなのだろうか。





もうひとつ、ビジネスシーンと結びつけて野球を語るなど、日本以外ではまず見られない現象なのだということを、知らない人が多すぎる。





大リーグの一員となった大谷選手の活躍ぶりについては、あらためて紹介するまでもないが、日本のあるTVキャスターが、サッカー元ポルトガル代表のクリスチャーノ・ロナウド選手にマイクを向け、





「ショウヘイ・オオタニをどう思いますか?」





と質問して「誰ですか?」と問い返された、ということがあった。





一部の芸能人からは、ポルトガルのサッカー選手が知るわけない、といったコメントもあったようだが、本当に恥ずかしい話だ。





別の番組で、やはり大谷選手の話題が出たが、米国在住の女性芸能人が、かの国ではやはり誰もが知る存在なのか、と問われた際、





「こんなこと言うと、炎上しちゃうかもしれないけど」





と前置きして、





「野球好きの人たちなら知っている、という程度ですよ」





と語っていた。彼女に言わせると、米国おける観戦スポーツの人気は、アメリカン・フットボールとバスケットボールが双璧をなしていて、野球とアイスホッケーはそれに続く「3位争い」と言った位置づけなのだとか。





私は長きにわたって、双璧とされた二者に野球を加えて「3大スポーツ」と呼ばれている、という話を信じていたのだが、まあ、どこの国も時世時節というものはあるのだろう。





次回、野球が実はマイナーなスポーツであることを見ることにする。





トップ写真:オークランド・アスレチックスと対戦するロサンゼルス・エンゼルスの17番大谷翔平(2023年9月3日 カリフォルニア州・オークランド)出典:Thearon W. Henderson/Getty Images




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