日本のサポーターよ、原点に戻れ(中)スポーツの秋2023 その5
Japan In-depth / 2023年10月6日 21時0分
林信吾(作家・ジャーナリスト)
林信吾の「西方見聞録」
【まとめ】
・日本代表のサポーターたちがJリーグ発足で各クラブに散った経緯から皆が仲良く「理想の姿」の評も。
・世界で賞賛された試合後のゴミ拾いは浦和レッズのサポーターたちが始めたもの。
・リネカーは「浦和はロンドンよりはるかに文化的な街なのかも」と賞賛していたのだが・・・。
日本プロサッカーリーグ(以下Jリーグ)が創立されたのは、1991年11月のことである。私は英国ロンドンにいた。
現地発行日本語新聞の編集長として忙しく働いており、週末もサッカー観戦に行く余裕はちょっとなかったのだが、世界屈指のサッカー大国で暮らしている以上、そうした話題と無縁に過ごすことはない。リーグ戦や国際試合の模様はTVニュースで毎度大きく取り上げられていたし、新聞も、質量ともに日本とは比較にならないほどサッカー記事に力を入れていた。
その仕事に就く以前は留学生で、学校で独自に立ち上げられたサッカー・チームに所属し、週末は公園でイギリス人のチーム相手に試合をしたものだ。相手は草サッカーで、こちらは留学生の寄せ集めだから、いい勝負というのもおかしなものだが、5割くらいの勝率は残していたと思う。もう少し具体的に述べると、勝ったり負けたりしていた印象しかない。どこが具体的なのだ笑。
ただ、このチームに属したおかげで、サッカーに関する新たな知見を得た。
まず、チーム事情が特殊だった。ヨーロッパ大陸諸国(イタリア、ギリシャ、当時の西独など)から数名、中南米(ブラジル、メキシコ、チリ)から数名、プラス全アジアを代表して私一人という構成なので、連携に欠けることおびただしかったのである。
今度こそもう少し具体的に述べると、ヨーロッパ勢がボールを持つと、自分たちだけでパス回しを始め、中南米の連中は周囲を無視してドリブル突破を試みる。
私は右サイドバックを務めることが多かったが、当時すでに武道有段者だったので、イギリス人に当たられてもそう簡単には倒されない、という点を買われたようだ。ただ、ボールをかっさらっても、連携できる相手がおらず、ひたすらフォワードの頭めがけてロングパスを蹴りまくった。
ヨーロッパと南米で、サッカーのプレースタイルが違い、さらに言えば国によって好まれるスタイルがある……と言う程度のことは、なにかで読んだ記憶はあったのだが、具体的にはこういうことだったのか、とひとつ勉強になったのである。
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