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アメリカに広がる日本の味覚 その2 日本人が買えないMade in Japan

Japan In-depth / 2023年12月3日 23時0分

焼き鳥はその後ニューヨークでブームを起こした。





ラーメンに至ってはもはや説明の必要もないくらい、今では全米で人気を誇り、有名店には行列ができる。ラーメンはNYでは20ドル以上、これに消費税とチップがかかる。ゆえに「ラーメンと餃子」など気軽に頼めない。





そしておにぎりは、コロナ禍で中食としての認知度が高まり、NYのとあるお店には、ランチの時間には買い求める勤め人が並ぶ。パック寿司と、おにぎり1,2個を求める姿が多いが、これで25ドルくらいはする。





物価高に加え、ニューヨークの日本食は高級化がどんどん進み、その人気にはますます拍車がかかる。昔のようにランチや、一杯呑みで気軽に入れる店はもうほぼ無く、マンハッタンにおいては、日本人経営のお店のほぼ全てが高級店になってしまった。だが、高級化を進めると、ますます人気は高まる、という具合に、日本食はニューヨークで完全にブランディングに成功したと言っても良いと思う。





反面、現地日本人からすると、日本食レストランが、数あるレストランの中で最も遠い存在になってしまった。高級すぎて、もはや、よほどの機会がないと行こうと言う気になれない。いや、行こうという気になっても行けない。





先日、撮影の仕事で、日本でも有名な日本食のお店でランチをごちそうになった。店内は混雑していたが、日本人はおそらく我々しかいなかった。その翌週にも、かつて居酒屋として地元に根ざしていたお店でクライアントにごちそうになったが、この店はコロナ禍を経て高級店となり、この日、ほぼ満席だったお店にはやはり、日本人は我々しかいなかった。





あくまでも私見であるが、それらのお店を支える客層の中心は、アジア人の若い層、特に中国、韓国系の人々が多い気がする。平日のランチに最低でも25ドル以上を払える客層に、もはや日本人の姿はほぼ見当たらない。ディナーの時間帯なら尚更である。





そして、こちらに住む日本人の知人が、SNSに投稿していた写真を見てぶったまげた。









▲写真 日系スーパーで売られていた「日本産生姜」(筆者の知人提供)





「日本産しょうが・23ドル」。





これは日系のスーパーで売られていたものである。ぜひ円換算もして頂きたい。





これが、こちらで手に入りにくいものであるならば高いのも致し方ないとも思う。しかし、しょうがは、アメリカの普通のスーパーで、同じくらいの大きさのものが3〜4ドル位で手に入る。写真を見た妻によれば、新生姜ではないかとのことであったが、それにしても、である。





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