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アメリカに広がる日本の味覚 その2 日本人が買えないMade in Japan

Japan In-depth / 2023年12月3日 23時0分

かようにNYでの状況は異常である。





いったい、お店は誰をターゲットにこのような値段でしょうがを売っているのだろう?ブランディングに成功した日本食、の結果であろうか。





日本の食品を扱う店でありながら、これを買う日本人はいないだろう。お店はそれをわかっていて、売っている。つまり、もはや、現地日本人は顧客では無いのだ。





NYで日本のものは高くて、一番欲しいはずの日本人が買えないという皮肉。しかし、ここで大きな疑問が残る。





日本の報道を見ると毎日のように、円安が大きく伝えられているではないか。





そうだ、過剰とも伝えられる円安、ということならば、日本のものは、こちらでは、かつてないくらい、安く買えるはずではないか。





ところがどうであろう。





上記のしょうがは、とりあえず横に置いておいたとしても、日系のスーパーで売られているあらゆる日本産のものは、安くなるどころか、コロナ前より、大幅に値上がりしている。円安はどこへ行ったのであろう?お店を経営する会社がここぞとばかりに利益をフトコロにいれているのであろうか?





輸送費などのコストが高騰しているから?





だったら、これはどうだろう?









▲写真 韓国系スーパーで売られている日本産米(筆者撮影)





日本のものを多く扱う、韓国系のスーパーで扱ってる日本産のコメである。特売品として新潟のコメが5kg、20ドル以下で売られている。





アメリカの国産米より安い。もしかして日本国内より安いかも知れない。しかも、袋にはJAの印刷がある、コメ処、新潟産のコメである。





アメリカは長く続いた干ばつの影響もあって、米の値段はかつて無いくらい高止まりしている。そうであっても、歴史的に見て、日本からの輸入米がアメリカの国産米の値段を下回ったことは過去に1度もない。





韓国系のこの店は多くの日本の品物を扱うが、おおむねどの商品も、日系のお店より安い。





日本から、日本のスーパーなどと同じように輸入しているはずなのに、なぜこういうことが可能なのだろう?日本のお店と違い、このお店はしっかりと現地日本人をお客とみなしている、と感じてしまう。





中国系の店も負けてはいない。こちらは北米最大を謳う、中国系ネットスーパーのECサイト。









▲図 中国系ネットスーパーWeee! のサイト(筆者提供)





アメリカ西海岸発祥で、サイトは以前は中国語が主だったが今は、英語、日本語、韓国語で「中華街価格」で商品を提供している。全米40州あまりに数百か所の配達拠点を持つ。にわかに信じがたいが、日本人などまずほとんどいないであろうノースダコタ州などにも20か所以上の配送拠点があり、購入した商品は最寄りのハブから直接、ECサイトの会社のドライバーが配達に来る。しかも、ある程度の金額を購入すると配達料は無料である。





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