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保守主義の拡大とリベラリズムの後退【2024年を占う!】国際情勢

Japan In-depth / 2023年12月21日 7時0分

保守主義は軍事力の効用をも重視する。抑止を信奉する。だからトランプ政権がその実例を示したように、自国の安全保障のための軍事力の強化を主唱する。国際紛争を防ぐため、平和を保つためにも、強固な抑止力を支える軍事力を重視する。





この軍事重視の傾向は2023年の世界でも明白になったように、中国、ロシア、イラン、北朝鮮、ハマスなど全体主義、専制主義の国家や集団が軍事力で自陣営の利益を図る行動を現実にとったことへの自然な対応だった。国際秩序の現状を軍事力で変えようとする勢力が出てくれば、現状維持派も軍事力でその無法な行動を阻むことが必要になる。





だから2024年の世界では民主主義陣営でも軍事力の重要性への認知が広がるわけだ。そしてその傾向は明らかにリベラリズムではなく保守主義なのである。





同時に新年の世界では各国が自国の主権をこれまで以上に重視するようになる。専制国家群の侵略に加えて、年来の新型コロナウイルスの大感染がグローバリズムを後退させた。各国がそれぞれ自国の自立性を最重視し、他国との協力や協調への依存を減らさなければならない情勢が2023年末までには明白となったのだ。





他国との協調、さらにはグローバル化の重視よりも、まず自国の主権、自国の主張や利害を、という思考は明らかに保守主義である。その逆方向へのリベラリズムは専制国家勢力が力で膨張してくる情勢下では後退せざるをえないのだ。





2024年に予想されるこの国際潮流のなかで、わが日本がどう動くべきか。その進むべき方向は自然と明確になってくるといえよう。





トップ写真:選挙イベントで演説する共和党大統領候補で元米国大統領のドナルド・トランプ氏(2023年12月19日 アイオワ州ウォータールー)出典:Scott Olson/Getty Images




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