「AI人民解放軍」の本当の脅威 続【2024年を占う!】その3
Japan In-depth / 2024年1月16日 18時0分
日米韓は一斉にソ連邦を非難したが、1988年には、ペルシャ湾で哨戒任務に就いていた米海軍のイージス艦「ヴィンセンス」が、離陸直後のイラン民間機を撃墜してしまっている。こちらは、イランの首都テヘランの空港が軍民共用になっており、管制塔よりの民間機に対する離陸許可の無線と、同国空軍のF14戦闘機に対するそれが混信したことが原因であったらしい。
米国政府は、遺族に補償金を支払ってはいるが、イランとの敵対関係は今も続いている。
以上を要するに、民間人(=非戦闘員)の安全など一顧だにしないような軍隊が、物量と技術水準の両面において、世界最高レベルの軍備を現有もしくは整備しつつあることが問題なので、AIの導入は現象面、それも副次的な問題に過ぎないと、私は考える。
最後に、前述の大韓航空機撃墜事件の経緯を今一度思い起こしていただきたいのだが、こちらは技術の進歩のおかげで、今ならば防ぎ得た自体であると考えられる。
まず自動操縦装置も進歩し、ヒューマン・エラー(=入力ミス)のせいで航路を逸脱するリスクはほとんどなくなっているし、今では他の航空機が接近した場合、コクピットの警報装置が作動する。
このようにAIを含むハイテクとは、人間がより安全で快適な生活を送れるような使い方をされるべきなのだが、各国の政治と軍事の分野で責任ある立場の人たちが、そのことに気づく日は来るだろうか。
(その1、その2)
トップ写真:建国60周年記念で行われた軍事パレード(北京)出典:Photo by Feng Li/Getty Images
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