なぜ逃げ切りを許したのか(下)失敗から学ぶことは多い その3
Japan In-depth / 2024年2月13日 17時0分
前に『タイガー&ドラゴン』というドラマを紹介したことがあるが、星野源が出演している。しかし、坊主頭に和服(駆け出しの落語家という役柄だった)で、クレジットを見るまで彼だと気づかなかったほどだ。肉眼での「顔認証能力」など、その程度なのではないか。
「おい、小池!」という印象的なポスターや、1968年に起きた世に言う三億円事件のモンタージュ写真が、むしろ捜査を混乱させる結果になった事も、併せて思い出すべきだろう。
ならばどうすればよいのか、という話だが、向こう(手配犯)が地域に溶け込んでいるというのであれば、こちらも地域に密着した警察活動を教戒して行くことが王道ではあるまいか。
今では、監視カメラがそこら中にあって、これが防犯に役だっていると主張する人も多いが、多くの場合は、実際に犯罪が起きてから容疑者の特定に役立つものの、抑止力にはなり得ていない。一方、善良な市民のプライバシーが脅かされるという面もある。
それより、今や多くの国が手本にしようとしている交番制度を活用して、地域の動向を把握する日常活動に、もっと人手と予算を投入するのも一案ではあるまいか。
それもそれで監視社会になるのではないか、と言われるかも知れないし、そのリスクを全否定はできない。
しかし一方で、たとえば幼児虐待のように、家庭という密室で行われる犯罪については、どうか。速い段階で、児童相談所と連携する形で警察が介入できる体制を築いておけば、救えた命もあれば大事が小事で住んだケースもあり得るのではないか。
治安と個人のプライバシーの問題は、あくまで慎重に考えて行くべきではあるが、治安維持を警察に「丸投げ」するのではなく、犯罪は皆の手で防ぐというのが正しい市民社会の在り方だと、私は考える。
トップ写真:女性警官が交差点で立っている姿(イメージ ※本文とは関係ありません)出典:Sebastian Condrea/GettyImages
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