1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

アメリカで相撲はクール!引退力士大活躍

Japan In-depth / 2024年4月25日 21時0分

大砂嵐は、アメリカでは「スモー・レスラー」としてファンの間でなかなかの人気だ。英語で砂嵐を意味する「サンド・ストーム」をリング名として名乗る。現在でも堂々とした体躯は他のレスラーと比べても、圧倒的に強そうに見える。横綱・照ノ富士と同じ、まだ32才。堂々と現役を張れる年齢だ。





MSGでのこのイベントを前にした週の各局テレビのモーニングショーに、大砂嵐が「イベントの広報」として出まくっていたのには驚いた。番組の中で、相撲の歴史や、相撲とは何か?を語る語り口はとても温厚で、柔和な表情も現役時代のイメージとはかなり違う印象だった。





若ノ鵬は、ロシア人力士で、2008年に大相撲を引退(前頭まで出世したが、不祥事で相撲協会を解雇。ちなみに、大砂嵐も引退を勧告されての引退)した力士であるが、大砂嵐と若ノ鵬の2人、このイベントでは、圧倒的に強い。他のレスラーを寄せ付けないようで、過去の同様の選手権でも、常に大砂嵐が優勝、若ノ鵬が準優勝、という具合である。





唯一の日本人レスラーである千代大龍は、大相撲で前頭まで務め、3人の中では一番最近まで現役であったが、イベントでは上記2人には敵わないようだ。もっとも、イベントは1日で優勝者を決めるので、日本とはずいぶん様子が違う。









▲写真 MSG前でメディアの写真撮影に応じる、大砂嵐、若ノ鵬、千代大龍(画面左の金髪の男性):CBSニュースの画面キャプチャ





かつては外国で「Sumo」といえば「脂肪の塊」が衝突し合う、アジアの奇妙な見世物、としか捉えられてしかいなかったが、今や相撲は、誰にでも分かる、究極のシンプルなルールと迫力が観客を魅了して、人気が高まってきているのではないかと感じる。





来る6月にはニューヨーク・ブルックリンの海軍の造船所の跡地で「Sumo x Sushi」という大規模なイベントが開かれる。





何のこっちゃ、と思うが、スシを食べながら相撲を観戦しよう、というもので、こちらのイベントには、かの「小錦」こと小錦八十吉氏がプロデューサー的な役割で参加している。ガチンコの相撲、というよりはエンターテイメントの要素が強いショーのようだ。ただし「Sumo x Sushi」に登場する「スモー・レスラー」はほぼ全員、日本の大相撲経験者で、出場力士のリストには「東桜山」「霧の若」「千代の真」「彩の海」「貴源治」などの名前がならぶ。





イベントで小錦氏はMCとして登壇、60才という年齢でさすがに取り組みは行わないものの、決まり手や、禁じ手などの実演を始め、より、相撲を楽しむための解説者的な役割を担っている。





この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください