港区長選、誰を選ぶか 考えておくべきこと
Japan In-depth / 2024年6月2日 0時32分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
【まとめ】
・東京都港区の区長選、6月2日投開票。
・6期目を目指す現職に、新人候補2人が挑む構図。
・国際都市を目指す港区の災害対策などが争点。
東京都港区といえば、「港区女子」など、おしゃれでキラキラしたイメージで全国にその名が知れ渡っている。実際、有名な商業施設六本木ヒルズや東京タワーがあり、最近では日本一高い商業ビル麻布台ヒルズも竣工した。ただ港区は意外と広い。東京都の都心中央部に位置し、大きく7つの地域に分けられる。
1. 麻布地域
六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、グランドハイアット東京、麻布台ヒルズなど、超高層商業ビルや外国人向け賃貸住宅などが立ち並ぶ。現在も高層ビル建築が進む。
2. 赤坂地域
赤坂御所、迎賓館赤坂離宮など、歴史的な建造物が点在するエリアです。赤坂は政治家がかつて使った料亭がわずかに残っているが、庶民的な飲食店が建ち並ぶ
3. 高輪地域
国際交流拠点として現在建設中の「TAKANAWA GATEWAY CITY」のメイン駅である高輪ゲートウェイ駅、大型商業施設やホテルが立ち並ぶエリアです。羽田駅の玄関口で、将来的にリニア中央新幹線の出発駅になる予定の品川駅もなぜか品川区ではなく、港区高輪にある。
4. 芝浦地域
芝浦港、東京工業大学、慶應義塾大学など、大学や研究機関が集中するエリア。運河沿いは、お洒落なカフェやレストランが立ち並ぶ。
5. 浜松町地域
羽田行のモノレールが発着する浜松町駅がある。東京湾や船着場まですぐ。海沿いには、多くのオフィスビルやホテル、マンションが建ち並ぶ。
6. 新橋地域
鉄道発祥の地、新橋駅、SL広場、歌舞伎座などがあり、銀座も徒歩圏内で、オフィスビルも多い。それでいて、居酒屋が多くなど、庶民的な一面も。
7. 芝地域
東京タワーや増上寺などの歴史的な寺社仏閣が点在するエリアです。慶應義塾大学や芝公園なども所在し、教育機関も多い。
こうやって調べると都民ですら、「港区は東西に広いな~」と思ってしまう。地域の性格も全く違う。とても同じ区とは思えない。六本木のイメージが強いかもしれないが、実は閑静な住宅街も多いのだ。特に新興住宅地域には高層マンションが多く、一人暮らしの人も多いものと思われる。
そんな港区で、任期満了に伴う区長選挙が今行われている。6月2日(日)が投開票日だ。3人が無所属で立候補している。届け出順に3人が立候補した。新人で、元東京都議会議員の菊地正彦氏、新人で元港区議会議員の清家愛氏。6期目を目指す現職で自民党と公明党が推薦する武井雅昭氏だ。
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