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”青渋”エリアに起爆剤「渋谷アクシュ」開業へ

Japan In-depth / 2024年7月6日 13時49分

”青渋”エリアに起爆剤「渋谷アクシュ」開業へ


安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)


【まとめ】


・渋谷と青山をつなぐ「青渋」エリアに新複合施設「渋谷アクシュ」が開業へ。


・施設全体がアートと融合、飲食店とのコラボもあり、新たな賑わい創出を目指す。


・IT企業も渋谷に集積、再開発も相次ぎ、高いオフィス需要は今後も続く。


 


渋谷駅の東口から青山方面にかけての、いわゆる「青渋」エリアに、商業施設とオフィスが入居する地上23階・地下3階の新複合施設が誕生した。その名も「渋谷アクシュ(SHIBUYA AXSH)」(7月8日開業)。


渋谷ヒカリエの裏手に位置し、元々は複数のオフィスビルがあった場所で、反対側に渋谷クロスタワー(旧東邦生命ビル)がある。これで、渋谷ヒカリエ2階から渋谷アクシュを通り抜け、歩道橋を渡って渋谷クロスタワーまでつながることになる。


 









写真)渋谷アクシュ(手前)を抜けると歩道橋につながり、渋谷クロスタワー(奥)に直接行くことができる。


ⒸJapan In-depth編集部


もともとこのエリアは、青山方面につながる宮益坂と金王坂に挟まれており、青山学院の学生らが通学に使っているが、飲食店が少なかったため、賑わいに欠けていた。


渋谷アクシュの事業コンセプトは「TSUNAGI-BA(ツナギバ)」で、アクシュの名称は、青山(Aoyama)の「A」と渋谷(SHibuya)の「SH」が交わる(X:交差)ことを意味する「AXSH」から取り、かつ、「握手」の意味も込めた。2つの街の人や文化が交流し、新たな価値が生まれることを期待する。


東急グループは「広域渋谷圏」の構築を目指し、再開発を進めているが、青山もそれに加わることになる。


 









写真)渋谷アクシュ 渋谷クロスタワー側から


ⒸJapan In-depth編集部


■ 商業施設とアートの融合


渋谷アクシュ内の飲食店は、1階と2階にある。和食やスパニッシュ、イタリアン、タイなど、多国籍な店舗展開で、このエリアに少なかったカフェが3店舗入る。


興味深いのは、一部レストランやバーが現代アートプロジェクトとコラボしていることだ。


青山方面の広場(AOスポット)では、現代美術ギャラリー運営の株式会社NANZUKAがパブリック・アートプロジェクト「NANZUKA PUBLIC」をスタートさせる。渋谷と青山を行き来する人が、気軽にアート作品に触れることができる。第1弾として、フランス・ブルターニュ地方出身のアーティスト・Jean Jullien(ジャン・ジュリアン)氏の作品「The Tank(水槽)」が展示されている。アート作品は、年に2〜3回ほど入れ替えながら継続的に展示される。


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