【都知事選、本当の争点】⑨(最終回)都知事選有力3候補人間力分析
Japan In-depth / 2024年7月6日 17時0分
声診断の専門家の中島由美子氏によると「都民のニーズや傾向を汲み取る才能にたけている。演説内容も都民の心を惹きつける内容を話せる」「先を見据える能力が抜群に高く、時代に合わせた政策を産み出すセンスがある」との分析だ。「とてもエネルギッシュに都政に取組んでいけるタイプ」との診断結果も出た。確かに前前回選挙でも小池候補の演説では足を止める人の割合が相対的に高かったように感じられた。
顔相診断では、「マイペースで周囲を思いやる懐の深い性格がにじみ出て」いて、「もともとは、おおらかで協調性もある。周囲に好かれるタイプ」(2016年7月19日、日刊スポーツ)との指摘。さらに「顔の輪郭は丸みを帯びており、社交的で同時に複数のことをこなす能力にたけている」とのこと(同上)。ちなみに血液型はA型である。
(2)当選後の課題
当初掲げた「情報公開」を実践するため、丁寧に説明をしていくこと、説得していくことだろう。神宮外苑の問題は、前任者や前前責任者、前前前責任者の行動がどうであったのか、何が問題だったのかを明らかにして、反対の方々と丁寧にコミュニケーションをとっていくべきだろう。
都政を進めていく上で、課題は都庁職員からの信頼。都庁職員の評価は「小池知事1年目の点数は平均で46.6点」と低いし、近年では退職者も目立っている。都政DXを進めてきたGOVテックのような素晴らしい活動を踏まえながら、職員のやりがいやエンゲージメント(組織貢献)を企画していくことが課題であろう。
2 蓮舫氏
(1)分析
1967年11月28日東京都目黒区生まれ。台湾人の父と「ミス・シセイドウ」であった母との間に長女として生まれる。幼稚園から青山学院でエスカレーター。青山学院大学法学部法律学科卒業。タレント、ニュースキャスターを経て、2004年参議院議員選挙で初当選。4期20年、行財政改革や子ども・教育関連政策に取り組んできた。
切れ味鋭い指摘、能力の高さが際立つ。本連載でも政策やこれまでの活動をチェックしたが、非常にまじめで、努力家の印象である。ストイックに調査し、分析するところをみると官僚レベルをも超えた知的能力を持っている。行政改革だけでなく、皇室についてなどかなり熱心に勉強している。
関係者に聞くと「一般的な印象は、相手を追求するのは得意だけど、自分が批判されると弱いとか、いつも文句ばかり言っているというものでしょう。それは一部は言えますが、実はものすごい勉強家」との評価である。実際、話を聞いてみるとイメージと現実にかなりのギャップがある。人間関係においても、「義理や人情には厚い」という仁義を切る人間らしく、部下に対しても「叱ることはするが、怒らない」姿を見せるとのこと。他の人に迷惑かけたりする行為には厳しいが、気遣いをし、先回りして考える「目配り気配り心配りの人」という評価が多かった。ただし、「見て見ぬふりができないタイプ」との評価も多く、正義を貫く部分は強いようだ。
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