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バイデン撤退 ドラマ伴う権力者の退場

Japan In-depth / 2024年7月23日 23時31分

政権がもっとも脂がのってきたところで病に倒れたのは池田勇人氏だ。





1960年、安保騒動直後、岸信介内閣のあとを襲った池田内閣は、所得倍増、高度経済成長をスローガンに経済大国の基礎を築いたが、64年、自民党総裁に3選された直後に喉のがんが発見された。





退陣表明は10月25日。東京オリンピック閉会式の翌日だった。





五輪期間中に総理が病気で辞めるというのでは、せっかくの平和の祭典が暗いものになるだろうという配慮からだったという。





■ どうする岸田





さまざまな人間模様、執着と諦観と思惑が複雑に交差するのが権力者の退陣ドラマだ。





日本国内でもいま、権力者に退陣を求め、促す声があちこちに満ちている。





部下に対するパワハラで自殺者まで出しながら県政トップに居座ろうとする兵庫県知事などもその一人だろう。





そして何より、野党はもとより与党の一部、メディアからの強い批判にさらされ、退陣要求を突き付けられている岸田首相その人だ。





バイデン撤退について、「最善の判断との思いだったのだろう」と言葉少なに語るだけだった。





その心の奥底はうかがい知れない。





トップ写真:第115回NAACP(全米黒人地位向上委員会)全国大会で演説するバイデン大統領(2024年7月16日ネバダ州ラスベガス)出典:Mario Tama/Getty Images




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