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日中関係の再考 その6 中国の無法な海洋戦略

Japan In-depth / 2024年8月21日 11時0分

「九段線」の扱いも同様だった。中国政府は対外的には2012年ごろからこの「九段線」の宣言を明確にし始めたが、本来、1950年代から中国内部の基準資料として存在してきた「中国領海」の表示なのだという。





第4には、中国は領土領海の拡張には頻繁に軍事力を使うことである。





歴史を振り返ると、中国は1962年10月にカシミールの領有権を争ってインド軍と全面衝突した。69年3月にはソ連軍とウスリー川で大規模な軍事衝突を起こした。





中国はさらに74年1月には南シナ海のパラセル諸島を当時の南ベトナムの駐留軍を打破して占拠した。95年2月にはスプラトレー諸島のミスチフ環礁を駐留のフィリピン軍に攻撃をかけて追い払い、占拠した。





この南ベトナムとフィリピンへの軍事攻撃はちょうどアメリカがそれぞれの国から撤退したばかりの時期だった。中国はそうした相手の軍事態勢の弱化を狙うとも指摘されている。





中国の海洋での領土拡張には以上のような特徴がある、というのだ。だから日本領土の尖閣諸島に対しても、中国は軍事力での占拠の機会を虎視眈々と狙っているとみるべきである。





(その7につづく。その1、その2、その3、その4、その5)





トップ写真:フィリピンと米国は、1万6000人の兵士が参加する最大規模のバリカタン(肩を並べる)合同軍事演習の様子。フィリピンが、係争中のスカボロー礁付近で中国が自国の船舶に放水砲で攻撃し、船舶に損傷を与え、乗組員に負傷を与えたと非難した事件を受けて行われた(2024年5月6日フィリピン・イロコス・ノルテ州ラオアグ) 出典:Ezra Acayan/Getty Images




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