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総理決定前に解散日程が一人歩きする“怪”

Japan In-depth / 2024年9月16日 7時0分

今回は任期がまだ1年残っている。政権発足直後の解散に国民の理解が得られるかどうか。





■ お題目だけでは国民は判断できぬ





早期解散を繰り返す進次郎氏は、総裁選中に論争を通じた示した政策が国民にとって十分な判材料になると力説する。1面、真理ではあるが、それだけでは不十分だろう。お題目だけで実行が伴わなくても、見た目に派手、耳に心地よく響く政策だけを掲げた候補が得をすることになってしまう。





首相に就任する前から解散時期に踏み込んだり、議席を失うことを恐れるあまり、だれが勝利するか未定の段階で解散・総選挙のスケジュールを議論することなど、有権者に戸惑いを与えるだけではないか。





今回の総裁選の眼目の一つは「新生・自民党を国民の前に示すこと」(岸田首相の退陣会見)であり、自民党にとって大きな試金石になるだろう。 





候補者9人の〝百家争鳴〟の華やかさとは裏腹に実態は、旧態依然としているのかもしれない。





トップ写真:自民党総裁選9候補の日本記者クラブでの共同記者会見にて。(左から)高市早苗経済安全保障担当相、小林隆行元経済安全保障担当相、林芳正内閣官房長官、小泉進次郎元環境相、上川陽子外務大臣、加藤勝信元官房長官、河野太郎デジタル担当相、石破茂元防衛相、茂木敏充自民党幹事長(2024年9月14日東京都千代田区)出典:Takashi Aoyama/Getty Images




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