1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

【自民党総裁選挙】4 高市早苗氏「政策分析」と「人事評価」

Japan In-depth / 2024年9月23日 23時0分

・「量子技術イノベーション」を進め、量子計測・センシング、量子マテリアル、量子シミュレーショなどの技術領域を支援します。量子技術は、食品・薬品の微量異物検知、認知症やうつ病の解明、創薬などに役立つ、私達の生活に身近なものです。

・新たな技術領域(6G=Beyond 5G、生成AI、データプライバシー、自動運転、フォーメーションフライト衛星通信など)において、安心・安全・信頼性を確立しながら活用を進めるために、必要な法制度と環境の整備を急ぎます。

【出典】高市さん政策





第三に、完全にアベノミクス継続の姿勢を示していることだ。利上げについて時期尚早との見方を示し金融緩和の継続も主張した。アベノミクス継承の経済政策である。





課題は、第一に、実現性である。OECDでも劣る我が国がどうやって「世界1」を目指すのか。技術レベルは世界でも有数だが、IT、DX、人材育成、イノベーションにも完全に出遅れ、権威主義的な村・社会的組織風土がまだ企業競争力やイノベーションを阻止している。また、食料自給率100%ってどうやってやるの?どこにそれだけの土地があるのだろうか?などを思ってしまう。





第二に、日本の深刻な問題解決案のレベルが浅いこと。空き家問題を見てみよう。「全国の空き家は900万戸以上で、防災・防犯上の課題にもなっています。UR(都市再生機構)を中心に、街づくりとあわせて「買取り」「改築」「管理・売却の代行」を一体的に行える制度を整えます。」と主張する。





防災・防犯上の課題ってどのくらいなのか?もう深刻度をどう考えているのか?なぜURが絡む必要があるのか?と疑問がわいてくる。全国のうち所有者不明土地が占める割合は九州本島の大きさに匹敵する所有者不明土地問題の本格対処、相続土地国庫帰属制度の運用改善、取り壊すと6倍になってしまう固定資産税の減税などができるはず。何十年政治家として活動してきて、この程度しか考えていないのか、という内容だ。 





◆ 人事評価





筆者は人事評価の専門家として「政治家の人事評価」などを提起してきた。ここで、「首相の人事評価」を考えたい。総理大臣の「能力」「成果が出せる行動特性(コンピテンシー)」は以下になる。





◆1.未来の方向性を示せる、共有できる





◆2.組織マネジメントができる





◆3.決断・意思決定ができる





これをしっかりできれば十分なのだが、高市さんをこの視点を細かく見ると以下のようになる。









▲表 筆者作成





非常に弁舌鋭く、政策に詳しく、仲間と群れないで勉強、さすがの問題意識を披露するなど、素晴らしいところも多く、女性初の総理に向けて条件はそろっているといっていいだろう。しかし、「自身を応援しなかった人たちへ挨拶しない」と関係者から聞くことも多く、メディアでも「高市氏は思い込みが強く、自分で『こうだ!』ということは引かない」、「包容力、調整力に磨きをかけることが不可欠」との指摘もある。





OECD国最低の「ガラスの天井」を壊すか。高市さんに期待したい。





(1、2、3)





トップ写真:高市早苗氏(2024年9月14日東京都千代田区)出典:Takashi Aoyama/Getty Images




この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください