石破新総裁誕生の背景 本当に「政治の季節」なのか その3
Japan In-depth / 2024年9月28日 11時0分
しかし、別の要素も見落としてはいけない、と私は思う。
これまたご案内の通り、今次の総裁戦意は史上最多となる9人が名乗りを上げており、当然ながら票は割れていた。とりわけ国会議員票について言えば、ギリギリまで「勝ち馬を見極める」うごきがあったと報じられている。
特に決定的だったのは、前述の麻生派とは対照的に、自民党内でもリベラル派と位置づけられる議員が多い、岸田首相を中心とするグループの票が決選投票で雪崩を打って石破候補に流れたことだ。
ここまで読まれた方には、自民党総裁選を私が「コップの中の嵐」と読んではばからない道理が、お分かりいただけたのではないだろうか。
要は、派閥の領袖とされる政治家たちが「キングメーカー」として振る舞う自民党の体質だけは、21世紀になっても未だ改まる気配が見えてこない。
その問題をさらに掘り下げてゆくと、現在の与野党の力関係から言って「政変」に至るほどのことは考えにくい、ということがある。
言い換えれば、野党がだらしないから「派閥」や「裏金」がいつまで経っても清算されないのだ。
次回、この問題をもう少し掘り下げて見る。
トップ写真:自民党総裁席に座る石破茂新総裁(2024年9月27日東京都千代田区自民党本部)出典:Kim Kyung-Hoon - Pool/Getty Images
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
電撃的な石破首相誕生劇はいつもの手口に過ぎない…女性総理誕生かと思われた総裁選に見えた「派閥の論理」
プレジデントオンライン / 2024年10月4日 17時15分
-
「安倍・麻生体制をぶっ壊す」ことには成功したが…解散を急ぐ石破茂首相がどうしても隠したい「致命的な弱点」
プレジデントオンライン / 2024年10月4日 16時15分
-
待たれるタイム・トゥ・チェンジ 本当に「政治の季節」なのか 最終回
Japan In-depth / 2024年10月1日 13時30分
-
なにを今さらキングメーカー(下)本当に「政治の季節」なのか その2
Japan In-depth / 2024年9月28日 10時31分
-
「首相」を決める選挙なのにオリンピックのような浮かれぶり…閣僚経験者が嘆く「派閥を失った自民党のお粗末さ」
プレジデントオンライン / 2024年9月23日 10時15分
ランキング
-
1踏切でゴミ収集車が立ち往生、普通列車が衝突…「遮断機が下りて出られなくなった」
読売新聞 / 2024年10月5日 9時59分
-
2「うそつき~」「裏金~」野党怒号で石破首相の所信表明“かき消される”
スポーツ報知 / 2024年10月5日 6時0分
-
3行き先は白河警察署?タクシー約5万8000円を無賃乗車か埼玉県の男を現行犯逮捕
福島中央テレビニュース / 2024年10月5日 10時10分
-
49日に党首討論、自民と立憲が合意…従来の「45分間」から延長を前提に折り合い
読売新聞 / 2024年10月4日 22時57分
-
5横須賀市、業務時間中の職員234人をインドネシア海軍のパレードに動員…市長が陳謝
読売新聞 / 2024年10月4日 23時7分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください