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阪神ファンと高市候補支持者の嘆き 本当に「政治の季節」なのか その4

Japan In-depth / 2024年9月30日 11時0分

おそらく、このあたりが石破新総裁にとって頭の痛いところだろう。厚遇する気にもなれないが、と言って、あまり露骨に冷遇すれば、コアな保守層からの反発が怖い。





話をひとまず総裁選に戻して、第一回の投票では1位であった高市候補が、決選投票で逆転負けを喫したわけだが、一夜明けて「意外な敗因」が漏れ伝わってくるようになった。





総裁選前日、高市候補の「最後のお願い」が、電話でなくショートメールだったから、というのである。これで彼女の誠意を疑った議員が結構いたのではないか、と「岸田陣営に近いある議員」が語ったのだとか。





阪神が優勝を逃した原因は、ここ一番、というところでの三振やエラーがまま見受けられたからだが、いくら自民党でも、





「大事な場面で電話でなくショートメールを使ったのが敗因だ」





「肉声を聞かねば誠意が伝わらない」





などというアナログ人間が、それほど大勢いるとは考えにくい。





「それはその議員の感想でしょ」





で片付けてもよいのだが、それでは本誌のコンセプトに反するので、高市候補の敗因について、もう一度冷静に振り返ってみよう。





前回も少し触れたことだが、岸田首相から、自身の陣営に対して、





「石破候補と高市候補とで決選投票になったら石破支持」





という通達のようなものが出ていた、と言われている。





これは事実であると広く認識されているようで、元大阪市長の橋下徹弁護士など、





「派閥解消を訴えてきた当人が、もっとも派閥的な動きをするとは」





と憤りを隠そうともしなかった。





いずれにせよ、10月1日に石破政権が船出することはすでに既定のことで、





「野党との論戦を経て」





解散総選挙で国民の信を問うこと、その日程も10月27日投開票ですでに調整が始まった、とも報じられている。





そこで気になるのは支持率だが、毎日新聞が公表した最新の世論調査によると、石破新総裁に「期待する」と回答した人は52%で、高齢層ほど支持率が高いようだが、いずれにせよ「期待しない」の30%を大きく上回った。自民党支持率も33%で、前回調査の29%からやや回復した。





とは言うものの、新たな総理総裁が誕生した際には、期待する、支持する、と答える人が多くなるのが世論調査の常で(世に言うご祝儀相場)、実際のところ次の総選挙では自民党はかなりの逆風に晒されることは不可避、と見る向きも多い。





そもそも、どうして過半数の人が石破新総裁に「期待する」と答えたのかと言うと、歴代の総理総裁に対して堂々と直言する人だったから、という理由だと考えられる。





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