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ボストン・ウェルネス通信その13 人気の痩せ薬、と同じ効果がある食べ物

Japan In-depth / 2024年10月18日 10時2分

 発酵性食物繊維を多く含む食品のリスト(6)は次のとおりです。


リンゴ


アーティチョーク


アスパラガス


大麦



ベリー類


キャベツ


ニンジン


柑橘類


亜麻仁


ニンニク


レンズ豆


オート麦


タマネギ


根菜類


 これらはほんの一部の例です。多くの果物や野菜には発酵性食物繊維が含まれています。


 



GLP-1を増やす食品2:タンパク質

 タンパク質を多く含む食事は GLP-1 の分泌を大幅に刺激し(7)、血糖値の低下や満腹感を高めます。


 例えば、卵。セントルイス大学の研究者らの、太りすぎや肥満の参加者(25~60歳のBMIが25 kg/m2以上の女性30名)を対象にした調査では、卵の朝食は、同カロリーのベーグルベースの朝食と比較して、満腹感を高め、食欲を減らし、その後の短期的なエネルギー摂取を大幅に減らしました(8)。


 高タンパク質の食品には、豆類、ナッツ・種子類、鶏肉、魚、乳製品、大豆製品があります(9)。


 



GLP-1を増やす食品3:脂質

 食品の種類によっては、より多くのGLP-1 を自然に増やします。デンマークの研究者らによる報告によると、オリーブオイルに含まれるような不飽和脂肪酸は、バターのような飽和脂肪酸よりもGLP-1の放出を刺激する効果が高いことを示唆しています(10)。


 2016 年の報告によると、例えばアーモンド(30.0~90.0 g)やピスタチオ(28.0~85.0 g)のようにタンパク質、多価不飽和脂肪酸、繊維含有量の高い食品を高炭水化物の食事に加えると、用量依存的に食後血糖反応が改善されることも示されています(11)。


 また肥満の女性では、標準的な朝食にピーナッツ(42.5 g)またはピーナッツバター(42.5 g)を摂取すると、食後インスリン血中濃度が上昇し、標準的な昼食後の食欲が減りました。さらに、ピーナッツバターは、標準的な昼食後の食後PYY血中濃度を有意に上昇させ、食後血糖濃度を低下させました。GLP-1とPYYは小腸にあるL細胞から共分泌されることから 、ピーナッツバターが食後のGLP-1分泌も促進する可能性は十分考えられます。メタボリックシンドロームの成人に炭水化物を含む食事にピスタチオ85.0gを加えたところ、GLP-1とグルコースインスリン刺激ペプチドの血中濃度が上昇したことを発見しました(12)。


 



GLP-1を増やす食べ方

 2022年にインドネシアのジャカルタで実施された研究によると、炭水化物を食べる前に野菜を食べると、炭水化物の後に野菜を摂取した人に比べて、特に食後60分で2型糖尿病患者の血糖値とGLP-1レベルに有意な影響が出ることがわかりました。


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