京浜急行鉄道事故総合対応訓練から見えてきたもの
Japan In-depth / 2024年10月21日 7時0分
▲写真 京浜急行 竹谷英樹鉄道本部長 ⒸJapan In-depth編集部
こうして、約4時間におよぶ訓練が終了した。
■ 今後の安全運行に向けて
今後の対策について、京浜急行鉄道本部の島村昭一安全推進部長は、耐震補強など含めハードとソフトを組み合わせて事故や災害対策を進めていきたいとの考えを示した。
そのうえで今後も起こりうる自然災害などに対して、「気象予測や地震の早期警報などもシステムとして組み入れながら、より早くそういうものをキャッチして電車を止めることも研究したい」と述べた。また、今後予想される人手不足については、「今後、少子高齢化でどんどん人が少なくなっていくので、なるべく機械で代えられるものは代えていければと考えている」と述べ、機械化も進めていく考えを示した。
▲写真 京浜急行 鉄道本部 島村昭一安全推進部長 ⒸJapan In-depth編集部
鉄道事故をゼロにすることは困難だが、今回の訓練のような地道な取り組みは大切だと実感した。
また鉄道事業者が、テクノロジーを駆使し、昨今の線状降水帯による土砂崩れや河川の氾濫などによるリスクを減らそうとしていることや、少子高齢化対策としてロボットの活用を検討していることも新たな発見だった。
参考)鉄道交通事故の動向
内閣府の発表によると、鉄道交通における運転事故(注1)は令和4年は558件となっており、平成14年は852件、24年は824件であったことを踏まえると、長期的には減少傾向にあるといえる。
▲図 出典:内閣府HP
また、事故種類別の運転事故発生状況は、人身障害が半数を超えている。さらに、踏切事故(注2)においても、踏切保安設備の整備等により平成14年に449件であったものが、24年には305件、令和4年には190件となっており、減少傾向にある。
注1)運転事故: 列車衝突事故、列車脱線事故、列車火災事故、踏切障害事故、道路障害事故、鉄道人身障害事故及び鉄道物損事故をいう。
注2)踏切事故:列車事故のうち、踏切道において列車又は車両が道路を通行する人又は車両等と衝突し、又は接触した事故及び踏切障害事故をいう。
(了)
トップ写真:ⒸJapan In-depth編集部
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