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東京一極集中問題~総選挙で「消えた争点」③

Japan In-depth / 2024年10月26日 11時0分

 


 第三に、東京圏の圧倒的な競争力の強さ。世界的にも競争力が高い都市であり、資本の力、情報の力など圧倒的である。政治がグローバルな資本主義経済に勝てるのか。政治が市場経済に介入することについても批判はでそうだ。


 


 しかし、可能性も見えてきた。各党がここまで言っているわけであるから、国民的合意ができたといっていいだろう。また、省庁移転に伴う首都機能分散は、公共投資、インフラ整備にもつながる。新しい需要、特に建設特需にもなる。また、インドネシアでは、ジャカルタからカリマンタン島の東部のヌサンタラに首都機能が移転する。環境に配慮したスマートシティとして話題であり、ジャカルタの混雑解消は生きた事例になる。


 


 最後に、失われた30年が過ぎても、右肩上がり時代の社会システムの発想がまだまだ延命している。さらにさかのぼると、明治維新以来、根本的にはこの国の国家主義、権威主義、中央集権は変わらない。こうした方向性を変え、「一元的集中・中央集権から多様な分散型・分権社会」といった未来の日本のビジョンをどの党が可能性を持ったデザインをできるのかも問われている。各党にその実行プランの披露、そして政権を取った党に確実な実行を期待したい。


トップ写真:六本木ヒルズから見たペリ・クラーク&パートナーズ設計の東京タワーから見て左から2番目の麻布台ヒルズの全景(2023.11.20)  六本木森ビル デジタルアートミュージアム 出典:Photo by Jun Sato/Getty Images


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