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ニューヨーク・ヤンキースは15年ぶり世界一奪還ならずか ジンクス「松井秀喜の呪い」

Japan In-depth / 2024年10月28日 10時7分

写真:ニューヨークヤンキースのアーロン・ジャッジ選手(2024年10月26日、カリフォルニア・ロサンゼルス)


出典:Photo by Harry How/Getty Images


 


■ MLBに残された数々の「呪い」


しかし歴史は変わる。


レッドソックスの中心選手だったベーブ・ルースを1919年オフにヤンキースにトレード。オーナー、ハリー・フレイジーの趣味であるブロードウェイへの投資のためだったとされている。ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が「二刀流」として常に比較されるルースの記録は、ほとんどがレッドソックス時代のものであり、ヤンキース移籍後はほぼ打者として活躍。トレード後の1920年にほぼ打者に専念すると、ルースはシーズン54本塁打を記録(打者に専念して54本塁打は、ちょうど今季の大谷に重なる)。当時のメジャー記録を軽く塗り替え、旧ヤンキー・スタジアムは「ルースが建てた家」と謳われることになる。一方のレッドソックスは、ルース放出以降低迷期もあり世界制覇から見放される。ルースの愛称である「バンビーノ」から、これは「バンビーノの呪い」と呼ばれた。


鈴木誠也が所属するシカゴ・カブスの「ビリー・ゴートの呪い」も興味深い。現在でもイリノイ州などに店舗を展開する「ビリー・ゴート・タバーン」のオーナー、ビリー・サイアニスさんが、ラッキー・マスコットとされていたヤギのマーフィーを連れ1945年のWS第4戦を観戦していたところ、周囲から「ヤギが臭い」というクレームもあり、本拠地リグレー・フィールド(1924年竣工)から追い出された。ヤギがスタジアムに入場できる牧歌的な時代があったわけだ。この際、ビリーさんは「カブスは二度と勝てない」と呟いたという逸話があり、その後カブスは2016年にWS制覇を果たすまで71年間も世界一から遠ざかった。


シカゴ・ホワイトソックスは1919年に起こったWS八百長「ブラックソックス事件」によりジョー・ジャクソンなど8選手が球界を追放された。これを一種のスケープゴートとみる向きもあり、この8選手による呪いにより、ホワイトソックスは2005年まで世界制覇ならず「ブラックスソックの呪い」とされた。アメリカでは映画『フィールド・オブ・ドリームズ』を含め、本事件をモチーフにした作品が枚挙に暇がない。ホワイトソックスの優勝は1917年以来、88年ぶりにその呪縛を解いた。


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