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映画を通して世論を知る。配信で見ておきたい『ソウルの春』と『シビル・ウォー アメリカ最後の日』

Japan In-depth / 2024年12月11日 16時48分

同作は、これまで決して語られることのなかった反乱軍と鎮圧軍の一夜の攻防の様子を、全斗煥(チョン・ドゥファン)と、全斗煥を制圧し民主化に向けて戦う一人の軍人 イ・テシンを中心として語られている。



▲写真「ソウルの春」より


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歴史を振り返れば、軍事クーデターを起こしたのちに大統領になったチョン・ドゥファンは経済を活性化したことで一定の評価を得ているが、『ソウルの春』でその部分が語れることはない。チョン・ドゥファンは私利私欲と権力のためにクーデターを起こし、国と国民のよりよい未来のために立ち上がるイ・テシンの裏をかく。イ・テシンはヒロイックに描かれており、悪に敗れて闇に葬られる姿は極めて悲劇的で怒りを覚えずにはいられない。


この作品を見て、感情を揺さぶられない人はいないだろう。強い怒りと感動が、瞬く間に人々の中で共有され、国民の4人に1人を劇場に向かわせた。


1979年12月12日を実際に知っている人だけでなく、知らない若者も劇場鑑賞し、公開時はコロナ禍だったにも関わらず1300万人以上の観客動員数があったという。


筆者は、韓国の人々は愛国心が強い印象を持っているが、『ソウルの春』はどれほど団結力を強めたのだろうか。


隣国の歴史を知るためにも、本作は是非ともチェックしておきたい。現在、配信サービスなどでレンタルや購入が可能だ。


 


■ 圧倒的没入感で観客を戦場に送り込む『シビル・ウォー アメリカ最後の日』


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『シビル・ウォー アメリカ最後の日』の映画体験を忘れることはないだろう。あまりの恐ろしさに呼吸が早まり、指先が小刻みに震えた。恐怖のトリガーが何なのか分からず、しばし考え込んでしまった。それほどに強烈だった。


『シビル・ウォー アメリカ最後の日』のあらすじは、こうだ。任期3期目に突入した独裁的な大統領の方針に反発した19の州が分離独立し、アメリカ国内では内戦が勃発。大統領は14ヶ月にわたってメディアのインタビューに応じていないため、数人のジャーナリストがホワイトハウスに向い、独占インタビューを狙う。近未来の話であり、かつ現実とは若干設定が異なるが、トランプ時期大統領を彷彿とさせる風貌の男性を冒頭で登場させたことで、製作時に「もしトラ」を想定した設定だったのだろうと感じさせられた。


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