「安野氏のAIプロジェクト、応募を指示した」国民民主党榛葉賀津也幹事長
Japan In-depth / 2025年1月21日 21時14分
この緊張感の無さは一体何故なのか、安倍編集長が聞くと、榛葉氏は、「24年間永田町にいるが、今は麻生内閣末期の雰囲気にそっくりだ。ただ、唯一ちがうのは野党がバラバラだという点。そこが自民党の危機感の欠如の一因ではないか。野党第一党が現実的政策をガツンとやれば自民党もびびると思うけど。しかし(立憲民主党が)今一番のイシューを紙の保険証等に据えてしまっている限り、自民党は安泰だと思っているのでは無いか」と分析した。
また、立憲民主党の野田佳彦氏が減税に踏み切れないのもこの緊張感の無さを後押ししているという。「財務省バックで、立ち位置が石破氏にそっくりだ」と評した。
さらに、昨年末から日本維新の会が検討している予備選について榛葉氏は「無理」と明確に参加を否定した。予備選とは、「1人区」における野党の候補者一本化のために行われる予備選挙のことである。
榛葉氏は、「まず、共産党はどうするのか。18議席で与野党がひっくりかえるので、東京の6人区のような複数区も大事だが、やはり1人区が重要。ここで与野党が逆転すると一気に自民党は少数になる。ただ、ここで自民党打倒という目的のために共産党に議席を譲り協力を仰いだりすると、それはもう政策そっちのけである。基本理念がとても大事になってくると思う」と述べ、党としては予備選無し、野党共闘無しの方針で進めていくと結論付けた。
一方、長崎、香川、奈良といったいくつかの1人区で両立を目指す戦略を立てており、今週末にも発表があるという。党への応募者もすでに千人程集まり、都議選への出馬も可能性としてあると語った。
■ 外交・安全保障
政治学者のイアン・ブレマーがGゼロ社会を提唱している。これは、いわゆるG20やG7などのグループが消え、世界秩序を牽引するリーダーがいなくなる、みんなが内向きの状態をいう。
「これは本当に気をつけないと、こういうときに第3次世界大戦になりかねない。だから日本がしっかりしなければいけない」と警鐘を鳴らした。
トランプ大統領がパリ協定から離脱する大統領令に署名したが、第2TPPとも呼ばれる、IPEF(インド太平洋経済枠組み)からも離脱するだろうか。榛葉幹事長の見解を聞いた。
「IPEFは”肉のないハンバーガー”と言われています。貿易協定というのは関税をなくすしたり下げることが1番の目的ですが、IPEFは関税の理論を抜いている。これは、アメリカに入ってもらわないといけないからです」と解説、そのうえで、中国がアジアで存在感を増してくることはアメリカにとっても日本を含む自由主義国家にとっても悪夢だと述べた。
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