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【海外発!Breaking News】希少なコウモリがぶら下がりながら出産 珍しい瞬間をカメラが捉えた(英)<動画あり>

TechinsightJapan / 2024年4月4日 12時53分

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イギリスの動物園で3月19日、希少種のコウモリが出産する瞬間をカメラが捉えた。陣痛が起きている間も、赤ちゃんが誕生する瞬間も、コウモリは天井のネットからぶら下がったままだった。誕生したばかりの赤ちゃんコウモリは、へその緒のおかげで地面に落ちることはなく、母親は生まれたばかりの赤ちゃんを抱きかかえ、ぶら下がったままケアをし始めたという。テックインサイト編集部では、この動物園にインタビューを試みたところ、同種のコウモリは飼育環境下で世界に約120匹しかおらず、出産シーンがカメラで捉えられたのは貴重なことと明かしてくれた。

英ノーサンバーランド州フェルトンにある「ノーサンバーランド動物園(Northumberland Zoo)」で、絶滅危惧種に指定されている「コモロオオコウモリ(Livingstone fruit bats)」の“セリーン(Selene、6)”が出産した。

先月19日午後3時頃、飼育員はセリーンがソワソワしながら自分の体を舐めていることに気付いた。いつもと違う様子のセリーンに困惑したスタッフだったが、陣痛が始まっていることが分かり、カメラを回して出産の一部始終を捉えることに成功した。

その動画には、天井のネットにぶら下がりながら、自身の下腹部を何度も舐めるセリーンの姿が映っている。普段は足で天井のネットに掴まり逆さまの体勢だが、陣痛が始まったセリーンは、翼の先端についている指で天井のネットに掴まって、重力を利用して分娩を促そうとしていた。

それから約2時間、セリーンは足でぶら下がったり手でぶら下がったりと、何度も体勢を変えて陣痛に耐え、ついに赤ちゃんが誕生した。手でぶら下がった状態のセリーンから誕生した赤ちゃんコウモリは、へその緒だけでセリーンからぶら下がっていた。



地面に落ちてしまうのではないかとヒヤリとするが、セリーンは足でぶら下がる通常のポジションに戻るとすぐに赤ちゃんを抱きかかえた。その後、出産を終えたセリーンのもとには仲間の“シマ(Sima、4歳)”が近寄り、一緒に赤ちゃんを舐めてケアを始めた。シマは昨年11月に、同園で初めて誕生した同種のコウモリ“ハドリアン(Hadrian)”の母親だ。

これまでに、コモロオオコウモリが我が子以外の世話をする“アロペアレント・ケア”を行う姿は、一度も観察されたことがなかった。同園は、「今回アロペアレント・ケアのシーンも撮影できたことで、コモロオオコウモリが考えられていたよりも複雑な社会性を持っていることが証明されました。これは同種のコウモリだけではなく、コウモリ全般の知名度や認識を高めることに繋がります」と説明する。

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