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【海外発!Breaking News】火事で体の不自由な父を助けようとした13歳少年、2人とも炎の犠牲に(米)

TechinsightJapan / 2018年1月22日 14時58分

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寒い夜に暖かくして眠ろうと電気ストーブをつけっ放しにしていたことで、取り返しのつかない悲劇を招いてしまった。米オクラホマ州である一家が住む移動式トレーラーハウス内から発生した火事は、60歳の父親とその父を助けようとした13歳少年の命を奪った。『KTEN.com』『KXII News 12』『Sun Herald』など複数の米メディアが伝えている。

オクラホマ州ラブ郡マリエッタ近くのトレーラーハウスから炎が上がったのは、1月17日の午前1時頃だった。火事にいち早く気付いた住人の17歳少女は、すぐさま外に出て911通報し、同じ通りにある近隣住民へ助けを求めた。

1時半に火事の通報を受けた同州ラブ郡警察は、およそ30人のボランティア消防隊員らを伴って現場に駆け付けた。到着してトレーラーハウスにまだ2人がいることを知らされたが、消防隊員らが中に入ろうと試みるも炎が激しく、断念せざるを得なかった。懸命の消火活動を行った後、2人の遺体が発見された。

ラブ郡警察のマーティー・グリシャム警官は火事を「事故」と断定し、このように語っている。

「13歳少年と17歳少女は、寒い夜に暖をとるため、リビングに電気ストーブを置いてそこで眠っていたようです。目が覚めた少女が火事に気付き、外へ助けを求めたので無傷で済みましたが、少年は体が麻痺して動けない父親を車椅子に乗せて避難させようと必死になったのでしょう。ですが炎と煙に飲まれ2人とも息絶えてしまいました。全く持って悲劇としかいいようがありません。」

少女に助けを求められた近隣住民のフランシスコ・サンチェズさんも「少女がドアをノックして、外に出てみたら彼女の家が燃えていたんだ。何が起こったのかととても怖くなったよ。友人宅が燃えているからなんとかしたいとは思ったけど、炎が激しくてなす術がなかった。奥さんは泣き崩れていて、本当に気の毒だった」と話した。一家はトレーラーハウスの暖房に使っていたプロパンガスを切らしてしまったために、母親がもう一人の子供を連れて店に買いに行っていたようだ。家にいた父親と2人の子供たちが3つの電気ストーブで暖をとっていた間に事故が起こり、母親は帰宅後に惨劇を目の当たりにすることになってしまった。

一家を襲った炎は、父親だけでなく父を必死で救おうとした少年の命までも奪ってしまった。グリシャム警官は、この悲劇を受けてこのように注意喚起を促している。

「気温が氷点下近くまで下がる寒い日には、温かくして夜を過ごそうとする人は少なくないですが、ヒーターからは毛布などの燃えやすいものを必ず遠ざけるようにしてください。また、煙探知警報器がきちんと作動しているかも確認することが必要です。」

火事があったこのトレーラーハウスに、煙探知警報器が設置されていたかどうかということは現時点では明らかになっていない。なお亡くなった父親ジェイムズ・クミンズさん(60歳)以外の家族の名前は、本人らの意向で公表されていないという。

画像は『KTEN.com 2018年1月18日付「Father, son die in Love County house fire」(Courtesy Love County EMS)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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