【海外発!Breaking News】ホームレス女性の死後、1億2千万円超の資産が明らかに(レバノン)
TechinsightJapan / 2018年5月21日 21時45分
レバノンで手脚の不自由なホームレス女性が死亡した。路上生活者として広く知られていたこの女性だが、死後になって億を超える資産があったことが判明し、警察や地元の人々も驚きを隠せないようだ。『Metro』などが伝えている。
ファティマ・オスマンさん(52歳)は1975年~1990年に起こったレバノン内戦で両手脚を失ったとされ、障がいを抱えながらベイルートで路上生活をしていた。
地元の人々にファティマさんのことがよく知られるようになったのは、今年の3月にある兵士が路上に座り込むファティマさんに水を与えている姿が撮影され、ネットに投稿されたことがきっかけだった。写真が拡散した後、兵士はこの出来事を知った指揮官からその思いやりのある人間性を表彰されている。それ以降、地元で有名になったファティマさんに、人々はお金や食べ物を寄付し続けてきた。しかしファティマさんは市内のバービア地区で、廃棄された車の中で遺体となって発見された。
警察がファティマさんの死因を調査しようと持ち物を調べたところ、驚くべきことが判明した。ファティマさんが普段所持していた2つの黒いゴミ袋の中から500万レバノンポンド(約37万円)の現金が見つかり、さらに地元銀行の通帳から口座に17億レバノンポンド(約1億2,500万円)を所有していたことが分かったのである。ファティマさんの死因は事件性がなく心臓発作とされているが、警察はホームレスだった女性が多額の資産の持ち主であったことに驚きを隠せないようだ。そして普段からファティマさんをよく知っていた地元の人々も、「まさかそんなにお金を持っていたとは」と大きなショックを受けているという。
なお葬儀を執り行うために警察はファティマさんの家族を探したが、レバノン北部アッカール県のアイン・アルザハーブに住んでいる家族でさえもファティマさんが資産家だった事実を知らず衝撃を受けたようで、「きっと強盗に遭いたくないからお金を持っていることを隠していたのでは」と話している。どんなに裕福でも路上生活を止めなかったファティマさん。その真意は永遠にわからぬままとなったが、家族により無事に埋葬されたそうだ。
画像は『Metro 2018年5月20日付「Homeless woman died with almost £1,000,000 in the bank」(Picture: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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