【海外発!Breaking News】人間の血の味を覚えたベンガルトラ 13人を襲い、地元住民は怯える日々(印)
TechinsightJapan / 2018年9月13日 18時19分
人間だけでなく、複数の牛や馬といった動物も襲うT-1が現れるとされる公園脇の道路には、「この公園にはトラがいるので注意してください。主要道路や舗道以外のところに入らないように」という注意書きの立て看板まで設けられている。また、これまでにも地元住民らがT-1を捕獲しようと懐中電灯や竹杖などを持ち森を何度も捜索したが、発見には至らなかった。
数人の政治家からは、人間の血を覚えた人食いトラを生かさず、見つけた時点で射殺すべきだという声もあがり、今年1月に森林局関係者はT-1の射殺許可を政府に申請した。しかし「トラは子供を守っているだけ。犠牲になった者たちはトラの領域に侵入したからだ」とインドの最高裁判所にまで訴え出るムンバイの動物保護活動家もおり、T-1の射殺に反対する声も多々あることから現段階で射殺許可は出されていない。T-1は2頭の子供を産んでいることも判明しており、捕獲されれば幼い子供たちが危険に晒されることにもなる上、絶滅危機に瀕する野生動物を射殺することは法に反する可能性もある。そこで森林警備隊らは、未だ発見されていないT-1を探して森をパトロールするとともに、麻酔銃を持った専門家を乗せたゾウでトラを囲み、捕獲して動物園へ移すという作戦を試みようと準備している。しかしT-1が生息しているとされる地域の住民らは、犠牲者が増えるばかりでトラを仕留められない隊員らの無力さに呆れ、ジャングルへのアクセスをブロックするなど協力を拒否する者もいるという。
トラの餌食になった被害者家族らには、政府から上限14,000ドル(約156万円)の補償金が出るが、父親をT-1に殺されたという一家の娘は「生かしておいても何もいいことなどない。他に犠牲者が出る前に捕まえて殺してほしい」と話しており、捕獲がなされていない現時点では、パンダーカワーダ周辺の住民らは恐怖に慄く日々を送っている。
画像は『Mirror 2018年9月10日付「Hunt for ‘man-eating’ tiger blamed for deaths of 13 people after developing taste for human flesh」(Image: Oxford Scientific RM)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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