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【海外発!Breaking News】“ビール腹”とからかわれていた男性、35kgの悪性腫瘍を摘出(米)

TechinsightJapan / 2018年11月30日 20時27分

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次第に大きくなってきた腹部を抱え「ビール腹」などとからかわれながらも「ただの肥満」と信じていた男性。しかし、医師の診察で巨大な悪性腫瘍を抱えていることが発覚、男性の腹部からはおよそ35kgの腫瘍が無事に摘出された。『Washington Post』『PEOPLE.com』などが伝えている。

米カリフォルニア州ダウニーに暮らすヘクター・ヘルナンデスさん(47歳)は、昔から体型は細い方ではなかった。しかし2年ほど前からお腹が出始め、腕と脚が小さくなってしまったような違和感を抱き始めた。

腹部はどんどん膨らみ続け、体重が136kgにも増えた。そのうち異常に突き出たお腹を見知らぬ人がジロジロ見るようになり、友人らからは「ビール腹」とからかわれた。アルコールをあまり摂取しないヘクターさんは、体重が増えたことで便秘や胸焼け、呼吸困難などに悩まされるようになり、医師に診てもらうことにした。これが2016年のことだった。

すると医師は「太り方は人それぞれ」とヘクターさんの不安を一蹴し、問題ないと診断した。そのためヘクターさんは大きくなった腹部を「ただの肥満」と信じていたが、それ以降も健康面での問題が続き、腹部が固くなったことに異常を感じて別の医師の診察を受けた。

その結果、ヘクターさんの腹部に巨大な腫瘍があることがわかった。脂肪細胞で発症する稀な悪性腫瘍である「後腹膜脂肪肉腫」を抱えていることを知ったヘクターさんは、ショックを受けた。しかし、周りが言うようなビール腹などではなくやはり問題があったのだと知り、安堵の気持ちが湧いたという。

7月10日、ヘクターさんは「Keck School of Medicine at the University of Southern California(南カリフォルニア大学ケック医学校)」のウィリアム・ツェン医師のもとで10時間に及ぶ腫瘍摘出手術を受けた。ツェン医師は、過去にも同様の腫瘍を摘出した経験を持っていたが、大きさとしては9kg~13.6kgほどで、ヘクターさんが抱えていた34.9kgもの大きな腫瘍を摘出したのは、今回が初めてだった。

手術中は大量出血のリスクが懸念され、更に腫瘍によって機能がほとんど停止していた腎臓の1つを摘出しなければならなかった。しかしその損傷以外は、主要な血管や大部分の臓器に影響を及ぼすことなく、ツェン医師は無事にヘクターさんの手術を成功させた。

ヘクターさんは化学療法や放射線治療を受ける必要はないそうだが、腫瘍が再発する可能性もあり、何年間かは頻繁に検査を受けなければならないという。大きな腫瘍をお腹から摘出したヘクターさんは、「いまだ100%体調は回復していませんが、明らかに術後の違いを感じています。腫瘍が発見されて幸運でした」と喜びを露わにしている。

画像は『Washington Post 2018年11月27日付「This man was teased for his ‘beer belly.’ It turned out to be a 77-pound cancerous tumor.」(Family photos via Keck Medicine of USC)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)

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