【海外発!Breaking News】「末期の卵巣がん」と偽り、同僚らから寄付金を騙し取った女(米)
TechinsightJapan / 2019年2月26日 16時20分
このほど米ケンタッキー州で末期がんを偽り、同僚らから寄付金を騙し取っていた女が逮捕された。この女ががんであると信じていた同僚らはショックと怒りを露わにしている。女には今後の裁判で、最大10年の懲役刑が科せられる可能性があるという。『PEOPLE.com』『FOX19 WXIX』などが伝えた。
ケンタッキー州ブーン郡フローレンスに住むジェシカ・クレックスケイ(25歳)は、2013年~2017年の4年にわたって職場の同僚らに「末期の卵巣がんで体中にがんが転移している」と偽り、10,000ドル(約110万円)以上の寄付金に加え、品物や親切行為を受け取っていた。
当時、ジェシカが働いていた減量クリニックの同僚らは病のことを聞いて同情し、抽選くじやオークションで積極的に寄付金を集めることに専念した。また、外食へ連れ出したり、ジェシカの家を掃除したりしていたほか、自分たちの病欠休暇や有給休暇をジェシカに振り当てていた。ジェシカは仲間たちが集めた寄付金で「余命僅かな自分にはこれが最後の旅になる」と言い、家族とともにディズニーランドへ旅行していたという。
しかしそんな嘘が発覚したのは、同僚のジェシカ・ランスフォードさんが職場の監視カメラを確認した時だった。ランスフォードさんは、映像を見た時のショックを次のように話している。
「エレベーター近くで倒れていたジェシカを発見した後で、監視カメラを確認したんです。床にゆっくりと横たわる彼女の姿が映し出されていました。ジェシカは横たわったまま携帯電話をいじっていましたが、エレベーターが階に到着する音が鳴ると、電話を置いて意識不明のふりをしました。ジェシカは何人かに自分はがんだと告白し、髪も自ら剃っていました。でも監視カメラの件の後、マネージャーがジェシカに問い質して病気の証明を求めると、疑惑を避けるため彼女は職場に来なくなったのです。」
2月14日、ジェシカは末期がんと偽り詐欺による窃盗の罪で逮捕されケントン郡刑務所に勾留されたが、2,500ドル(約277,000円)の保釈金を支払い、現在は保釈されている。3月4日に同郡の巡回裁判所に出廷予定のジェシカは、最大10年の懲役刑が科せられる可能性があるとのことだが、近しい友人を脳のがんで失った経験をしているランスフォードさんは、ジェシカの詐欺行為に怒りを露わにした。
「がんは選んでなるものではありませんし、誰もがんになりたい人などいません。なのにあの女は自ら嘘をついてがんと偽り、私たちを騙し続けていたのです。クレイジーでしかありません。周りの親切や好意を踏みにじるこんな人が世の中にいるなんて、ただ恐ろしいです。あの女には、10年の懲役刑でも足りないぐらいです。」
このニュースを知った人からは「末期がんと嘘をついて、バレないと思っていたところがすごい」「整形手術を受けたいがためにがんと偽って寄付金を集めてた人を私も知ってるわ」「実際に卵巣がんになって闘病したけれど、どれだけ苦しかったか。こんな嘘をつく人は不道徳で腹立たしく、嘆かわしい。絶対に罰せられるべきよ」「許し難い行為。嘘が発覚してよかった」といった声があがっている。
画像は『WPTV.com 2019年2月20日付「Kentucky woman faked cancer for four years, stealing over $10,000 along the way, prosecutor says」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)
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