【エンタがビタミン♪】さだまさし『いのちの理由』に共感の声 「みんな誰かの大事な人、傷つけていい人なんていない」
TechinsightJapan / 2020年5月26日 14時57分
シンガーソングライターのさだまさしが、5月24日放送の日本テレビ系バラエティ番組『行列のできる法律相談所』に初登場した。ヒット曲『関白宣言』とアンサーソング『関白失脚』などについて語るなか、スタジオで弾き語った『いのちの理由』には共演者たちも「グッときた」と胸を打たれていた。さだまさしと言えば楽曲やエッセイなどで常々「命の大切さ」を訴えており、『いのちの理由』もその一つと言えるだろう。Twitter上では「今だから聴いてほしい…」、「大変な時期に弾き語りで聴けた事に感謝です」など様々な反響があった。
2016年6月26日に発売された、さだまさしデビュー40周年&ソロコンサート4000回記念のベストアルバム『天晴~オールタイム・ベスト~』の収録曲をファン投票で決めるために行われた『あなたが選ぶ さだまさし国民投票』で1位になった『主人公』(1978年)は「誰もが人生の主人公」と歌い背中を押してくれる楽曲だ。
2位の『風に立つライオン』(1987年)はアフリカ・ケニアで国際医療活動に従事した実在の日本人医師・柴田紘一郎さんをモデルに書かれたもので、さだ自身によって小説化され2015年には映画にもなった。3位の『奇跡~大きな愛のように~』(1991年)は「愛」という人の間に存在する大きな奇跡の素晴らしさを歌っている。
また自殺やいじめが社会問題になりだした頃に出版したエッセイ集『絶対温度』(1996年)では「命を捨てるなら、学校(会社)を捨てなさい」と訴え、エッセイ集『もう愛の唄なんて詠えない』(2009年)では中高年の自殺者が急増する時代に「挫けるな。社会に丸め込まれるな。自分の『夢』を風に乗せてみよう。決して諦めずに生きよう」とエールを送ったものだ。
このように命や人生を歌った奥深い作品が、さだまさしの大きな魅力と言えるだろう。このたびの『行列』では、撮影に集中するあまり思わぬ事故で命を落としたプロカメラマンの夫を思う妻を歌った『極光(オーロラ)』(1982年)や、交通事故で奪った命を償えるものではないと分かりつつ「薄い給料袋」から遺族に送金を続ける若者を歌った『償い』(1982年)についても紹介された。
最後にさだまさしが弾き語った『いのちの理由』は、宗祖法然上人800年大遠忌記念の「法然共生(ともいき)イメージソング」として浄土宗から依頼されて書き下ろした楽曲で、さだまさしのアルバム『美しい朝』(2009年)に収録されており、『さだまさし国民投票』では6位に選ばれた。
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