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【海外発!Breaking News】巣から落ちたヒナ鳥と保護した女性が84日で紡いだ母子のような絆(ガーナ)

TechinsightJapan / 2022年4月3日 23時30分

その後ハンナさんは、徹夜でヒナの育て方を調べると同時に専門家に相談すると、野生にかえせるまでに成長するには約12週間かかることが判明した。

保護した翌日、ヒナは大きく口を開け悲鳴のような鳴き声をあげて空腹を訴えたため、ハンナさんはシロアリをエサとして与えた。「自然と小鳥の鳴き声を真似てヒナに話しかけていました」と話すハンナさんに応えるように、ヒナは鳴き声をあげながらハンナさんの手に登ると、そのまま手のひらで眠り始めた。「ヒナにとって私は母親だったのです」とハンナさんは当時を振り返り、それからの84日間で互いに離れがたい関係を築き上げた。

「家の中での移動や草原での散歩、または車を運転するたびに私の肩に乗るか飛んできて手のひらの中で休んでいました。飛ぶことを覚えると私の手から肩、頭など短い距離を飛ぶようになり、そして私の長い髪を滑り降りて再び休んでいました。」

好奇心旺盛なヒナは、ハンナさんの服やベルト、靴紐などに興味を示したそうで、ヒナが手のひらで眠るため、ハンナさんは片手で食事やトイレなどを済ませていたという。日が暮れた頃にハンナさんが赤子を寝かせるかのように手のひらの上でヒナを優しく撫でると、ヒナは瞼を閉じて眠りについた。さらにヒナはこうした行動に加え、ハンナさんの髪の毛を使って毎日巣のようなものを作っていたという。

「ヒナは私の鎖骨のくぼみに毎日小さな巣を作っていました。これには本当に驚かされましたね。髪の毛のカーテンの下に潜り込むと、くちばしで髪の毛を1本ずつ集めて小さな巣のように丸く編んだ形に整え、その中に収まっていました。その日の巣作りを終えると髪の毛を解き、そして翌日にまた巣を作るのです。」

こうして毎日ずっとヒナ過ごしていたハンナさんは、ヒナの鳴き方で嬉しかったり怖がっていたりという感情も理解できるようになってきたという。ここまで懐いてくれると愛着が湧いてしまうが、ハンナさんはこのヒナをいつか自然にかえすと心に決めていたため、あえてヒナに名前を付けることはしなかった。

「私たちの絆は計り知れないほど強く、お互いに必要としていました。私がヒナの人生の軌道を戻す代わりに、ヒナは私の人生に新たな目的と視点を与えてくれたのです。」

互いにかけがえのない存在となったが、別れの時が訪れた。ヒナとは呼べないほど立派に成長した頃、小鳥の群れが近くに戻ってきたので毎日少しずつ近づいて小鳥を群れに慣れさせていった。そして保護から約3か月が経った頃、ハンナさんがイギリスに一時帰国をしている際に夫のロビンさんが小鳥を群れへかえすことに決めた。

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