2024年のアフリカの輸出量予測を前年比5.3％増、輸入量を4.4％増に上方修正、WTO発表（アフリカ、世界）

WTOは4月10日、世界貿易見通しを発表し（2024年4月12日記事参照）、2024年のアフリカにおける輸出量を前年比5.3％増、輸入量を4.4％増と予測した。前回の2023年10月予測から輸出量は1.2ポイント、輸入量は1.3ポイントの上方修正となった。2024年の世界貿易量（輸出入平均）は2.6％増と予測している。

2023年のアフリカの貿易量については、輸出量を前年比3.1％増、輸入量を2.4％減としている。2023年の世界貿易量（輸出入平均）は1.2％減となった。

2019年から2023年までの貿易量の推移についてみると、アフリカの輸入量は世界の地域で唯一、2023年の輸入量が2019年の水準まで回復していない（2023年輸入量は2019年比5％減）。アフリカの輸入量が伸びていない理由についてWTOは、価格高騰により増加した輸出収入を所得や消費に還元できていないためとみている。一方、今後の見通しについては、2024年の輸出量は前年比5.3％増と予測されており、他のどの地域よりも急速な成長を見込んでいる。

（吉川菜穂）

（アフリカ、世界）