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テマセク基金の食・環境技術公募に過去最多の応募、4月17日に最終選考(シンガポール)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月26日 0時10分

シンガポールの非営利団体テマセク基金が主催する環境関連の技術公募「ザ・リバビリティー・チャレンジ2024」の最終ピッチコンテストが、4月17日に開催される。今回の公募には、100カ国・地域以上から過去最多の1,000件もの応募が寄せられた。ピッチコンテストでは国内外の7社が、100万シンガポール・ドル(約1億1,200万円、Sドル、1Sドル=約112円)の優勝賞金の獲得を目指す。

同技術公募は、テマセク基金が2018年から毎年実施しているもので、今回が7回目となる。2024年の公募のテーマは前年と同じ、(1)気候変動、(2)食と栄養の2つだ。テマセク基金が2023年11月3日に公募を始め、2024年3月12日に1,000件の中から最終選考のピッチコンテストに進む7社を発表した。気候変動のテーマでは、風力を活用し船舶燃料を抑える技術を持つスペインのバウンドフォーブルー(bound4blue)、持続可能な航空燃料を開発するオランダのガフト(GAFT)、生物資源系の廃棄物から船舶燃料を開発するシンガポールのグリーンCOP(Green COP)、航空機からリサイクル可能な素材を回収するシンガポールのナンディナREM(Nandina REM)の4社が最終選考に進んだ。

また、食と栄養のテーマでは、コオロギ由来の昆虫食を開発するベトナムのクリケット・ワン(Cricket One)、穀物や砂糖の廃棄物由来の食品素材を開発するカナダのテラ・バイオインダストリーズ(Terra Bioindustries)、植物由来の代替肉を開発するシンガポールのテームアットカンパニー(tHEMEatCompany)の3社が最終選考に進んだ。

優勝すれば100万Sドルの資金供与に加えて、シンガポール企業庁(エンタープライズシンガポール)やベンチャーキャピタル会社から50万Sドルの資金獲得の可能性もある。最終ピッチコンテストの会場参加、オンライン視聴の申し込みは、ザ・リバビリティー・チャレンジのホームページを参照。

画像 「ザ・リバビリティー・チャレンジ2024」のロゴ(主催者提供)

「ザ・リバビリティー・チャレンジ2024」のロゴ(主催者提供)

(本田智津絵)

(シンガポール)

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