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四川省、重慶市が第1四半期の経済指標発表、成長率はともに6%台(中国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年5月10日 1時30分

中国の四川省統計局が4月18日、重慶市統計局が19日、成都市統計局が27日にそれぞれ、2024年第1四半期(1~3月)の経済指標を発表した。

四川省の域内総生産(GRP)は1兆4,142億6,000万元(約31兆1,137億円、1元=約22円)で前年同期比6.1%増、中国全体の成長率5.3%を0.8ポイント上回った。四川省統計局の曽俊林副局長は同省の経済について「好調なスタートを切った」と評価。また、産業や需要、経済基盤がいずれも安定していることや、経済の安定性、産業発展の均衡性、景気への期待が高まっていること、「新たな質の生産力」(注)の育成、グリーン転換の推進、市場活力の回復が加速していることなどを特徴として指摘した。四川省のうち省都・成都市のGRPは同5.0%増の5,518億2,000万元と、四川省全体を1.1ポイント下回った。

重慶市のGRPは同6.2%増の7,232億300万元で、四川省とほぼ同じ水準の伸び幅だった。重慶市統計局監評処の薛健処長は「各種政策の効果が引き続き表れており、生産と需要に関する主要指標は穏やかに上昇している」と評価。また、同市のイノベーションの発展については「活力に満ちている」として、「ハイテク、高効率、高品質の特徴を有する産業を引き続き推進し、『新たな質の生産力』の形成を不断に進めていく」と強調した。

主要経済指標についてみると、工業生産増加額(付加価値ベース)では、四川省が前年同期比7.1%増、成都市が3.9%増、重慶市が8.6%だった。うち四川省について、主要品目の生産量からみると、パソコン(19.1%減)と粗鋼(10.3%減)で前年同期から2桁減となったほか、自動車(7.0%減)も減少した。一方、重慶市の工業生産増加額を業種別にみると、自動車(23.7%増)、電子産業(7.3%増)などで堅調な伸びを示した。

社会消費品小売総額は、四川省が前年同期比6.1%増、重慶市が5.5%増と、いずれも中国全体の4.7%を上回った。

固定資産投資では、四川省が前年同期比5.2%増、重慶市が4.4%増だった。いずれも製造業投資は堅調な伸び(四川省21.1%増、重慶市16.8%増)を示したが、不動産開発投資がそれぞれ16.9%減、8.8%減と減少したことで、全体の伸びを押し下げた。

(注)2024年3月5日に行われた第14期全国人民代表大会(全人代)第2回会議に際する李強首相の政府活動報告で、2024年の重点業務の1つとして「現代化産業体系の構築を大いに推し進め、新たな質の生産力の発展を加速させる」と言及した(2024年3月6日記事参照)。

(王植一)

(中国)

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