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サファリ外務次官、アジア諸国と黒海経済協力機構との協調性を表明(イラン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月11日 0時30分

イラン商工会議所(ICCIMA)とイラン外務省は4月6日、イラン暦新年の祝賀レセプションを共催し、各国外交関係者や商工会議所会頭、経済関係者などが出席した。

レセプションであいさつしたイラン外務省のメフディ・サファリ経済担当次官は、近隣諸国、アジア諸国、グローバルサウス諸国との経済協力の深化と拡大はイランの経済外交の重要な部分を占めており、南・南協力の新たな可能性としてみていると述べた。

また、サファリ次官は「上海協力機構(SCO)、BRICSグループ、黒海経済協力機構(BSEC、注1)、ユーラシア経済連合(EAEU、注2)などの多国間や地域の枠組み内で経済協力を強化、促進することで、各加盟国とイランとの2国間関係もさらに強化されると信じている」とした。

サファリ次官は続けて、イランはSCO、BRICSグループの新たなメンバーとして重要な役割を果たし、その活動を全面的に支援する決意を表明。また、1月にはEAEU加盟5カ国と自由貿易協定(FTA)を締結し、関係を強化したとし(2023年12月28日記事参照)、BSECについても正会員になる意欲も表明した。

さらに、サファリ次官は外務省の全面的な支援と、官民連携促進への支援の保証を強調した上で、「イランと一部の国との2国間または多国間関係には政治的な制約があるが、ICCIMAは常に関係を発展させ、経済分野の問題解決に取り組む用意がある。また、外務省は、民間セクターは国家の経済外交の強力なツールと考え、イランの民間部門と各国の民間部門の交流を引き続き促進する用意がある」とした。

同様にあいさつに立ったICCIMAサマド・ハサンザーデ会頭は、他国との経済・商業協力の強化と拡大の重要性を強調し、「ICCIMAは世界各国との通商関係と経済協力の発展を目標としている」と述べた。

また、政府との協力拡大を通じて、経済発展と対外貿易の強化にさらに貢献することを決意しているとし、「中東地域でのイランの戦略的地位と、東西の交差点となっている地理的な状況が大きな経済の能力をもたらしており、イランは貿易などの面でさらに重要な役割を果たすことができる」とした。

さらに、「ICCIMAは投資誘致、事業開発ソリューション提供に向けて努力し、その使命を果たす用意ができている」と述べ、「われわれは、国家間の理解を深める適切なプラットフォームを提供することで、わが国の持続可能な発展に寄与することができる」と加えた。

(注1)黒海経済協力機構:1992年,トルコの主導により,黒海沿岸とその近隣の11カ国により発足した経済を中心とする地域的な協力機構。アルバニア,アルメニア,アゼルバイジャン,ブルガリア,グルジア,ギリシャ,モルドバ,ルーマニア,ロシア,セルビア,トルコ,ウクライナの12カ国。事務局はイスタンブールに常設。

(注2)ユーラシア経済連合:ユーラシア経済協同体を前身とする経済同盟。加盟国はアルメニア、カザフスタン、キルギス、ベラルーシ、ロシア。ほかにオブザーバー国がウズベキスタン、キューバ、モルドバ。

(鈴木隆之、マティン・バリネジャド)

(イラン)

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