1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

2023年は輸出入とも減少、貿易赤字に転落(アルゼンチン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月1日 1時5分

添付資料PDFファイル(252 KB)

アルゼンチン国家統計センサス局(INDEC)が1月18日に発表した貿易統計によると、同国の2023年通年の輸出は前年比24.5%減の667億8,800万ドル、輸入は9.6%減の737億1,400万ドルだった(添付資料図参照)。貿易収支は、前年の69億2,300万ドルの黒字から、逆にほぼ同額の69億2,600万ドルの赤字へと転じた。

輸出を品目別にみると、陸上輸送機器と原油を除き、ほぼ全ての品目が前年比でマイナスとなった(添付資料表1参照)。一次産品の輸出額は前年比39.4%減、農畜産物加工品は同27.9%減、工業製品は同10.4%減、燃料・エネルギーは同7.4%減だった。INDECによると、アルゼンチンの主要輸出品目で、輸出額全体の12%を占める大豆油かすと、9.3%を占めるトウモロコシは、前年比でそれぞれ33.5%減、33.1%減を記録した。干ばつの影響が輸出減少の要因となったとしている。

輸入についても、ほぼ全ての品目がマイナスだったが、中間財の産業用基礎食糧・飲料と資本財の部品がプラスだった。最も輸入された品目は、主にパラグアイ、ブラジル、ボリビア、ウルグアイの4カ国から輸入された大豆で、前年比2.7倍の56億1,800万ドルを記録した。その次に軽油が同51.3%減の22億5,100万ドル、液化天然ガス(LNG)が同29.9%減の18億ドルだった。

仕向け地別に輸出額をみると、最大の貿易相手国のブラジル向けは前年比6.0%減、次いで米国向けが15.7%減、中国(香港・マカオを含む)向けが34.2%減だった(添付資料表2参照)。ブラジルからの輸入額は前年比8.2%増、米国と中国からはそれぞれ16.5%減、17.2%減だった。ブラジルと米国に対しては貿易収支が黒字に転じたが、対中国は赤字が続いている。対日貿易では、輸出額が前年比17.0%減、輸入額が1.7%増で、5億6,200万ドルの貿易赤字になっている。

アルゼンチン中央銀行は2024年から2030年までの財貿易の見通しを発表しており、主に燃料・エネルギー、鉱物、穀物の輸出が今後拡大するとし、2024年の財の貿易収支は224億3,100万ドルの黒字、2030年には貿易黒字が417億9,200万ドルにまで拡大するとしている。

(山木シルビア)

(アルゼンチン)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください