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3月の貿易収支は156億ドルの赤字も、赤字幅は11カ月ぶり低水準(インド)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 0時35分

添付資料PDFファイル(245 KB)

インド商工省(MoCI)が4月15日に発表した「貿易統計(速報値)」によると、3月の貿易収支(サービスを除く)は156億ドルの赤字で、41カ月連続の貿易赤字となった(添付資料図参照)。3月の輸出額(サービスを除く)は416億8,000万ドルと前年同月比で0.7%減少したが、輸入額が572億8,000万ドルで同6.0%減となったことで、赤字幅は縮小し、11カ月ぶりの低水準となった。

輸出額の内訳を見ると、有機・無機化学品38億252万ドル(前年同月比39.7%増)、電子製品の35億2,047万ドル(同23.1%増)、医薬品28億278万ドル(同12.7%増)、エンジニアリング製品112億8,140万ドル(同10.7%増)などが前年同月比で金額を伸ばし、輸出額を押し上げた。一方で、石油製品が53億9,160万ドル(同35.4%減)と大きく減少したことなどにより、全体では輸出額はわずかに減少した。

輸入額では、金15億3,282万ドル(前年同月比53.6%減)、合成樹脂・プラスチック素材17億5,968万ドル(同19.9%減)、有機・無機化学品21億3,103万ドル(同19.3%減)、真珠・貴石など24億8,553万ドル(同17.7%減)、輸送機器27億4,922万ドル(同10.7%減)などの減少が目立った。また、輸入額全体の約3割を占める石油製品・原油も172億2,872万ドルで、同4.4%減と輸入額縮小につながった。一方で、銀は8億1,659万ドルで同10.6倍と先月に続き大幅増となった。

輸入額縮小に伴い、11カ月ぶりに貿易赤字額が160億ドルを下回った。他方、輸入依存度の高いインドの貿易額の推移は、世界の経済状況や地政学的要因に特に影響を受けるため、引き続き動向を注視していく必要がある。

(丸山春花)

(インド)

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