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2023年のスタートアップ開業数、全体では減少もザクセン州は大きく増加(ドイツ)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月30日 10時10分

添付資料PDFファイル(219 KB)

ドイツのスタートアップエコシステム全体に関する情報サービスを提供するスタートアップ・ディテクターは2024年4月中旬、2023年のドイツにおけるスタートアップ(注)の開業数やスタートアップへの投資などに関するレポートを発表した。同レポートは年100万件以上の商業登記簿のデータを分析したもので、ドイツ全体のスタートアップの開業数は前年比10%減の2,558件となったとした。2021年に3,590件を記録して以降2年連続の減となった(添付資料図参照)。

連邦州別の開業数をみると、バイエルン州が491件(構成比19.2%)、ベルリン州が490件(19.2%)と続いた。次いでノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州(421件、16.5%)、バーデン・ビュルテンベルク州(309件、12.1%)となった。全体として減少する中、ザクセン州は前年比35%増と大きな伸びを見せた(添付資料表1参照)。経済紙「ハンデルスブラット」(4月19日)は、ザクセン州では特にライプチヒ、ドレスデン、ケムニッツでの起業が増えていると紹介し、大学や研究機関が集積しておりハイテクスタートアップが多く設立されていることや、水素分野のスタートアップであるサンファイアや半導体分野のセムロンが資金調達で話題になったと続けた。

業種別に開業数をみると、ソフトウエア、ヘルスケア、食品関連、Eコマースが上位だった。前年比伸び率をみると、ブロックチェーン・暗号化分野が大きく減少した一方で、ソフトウエアやエネルギーは大きく増加した(添付資料表2参照)。生成AI(人工知能)分野での新たな技術開発がソフトウエアの開業増につながった。また、エネルギー価格高騰への対応や脱炭素化社会への転換を目指すことが、エネルギー分野の開業数増につながっているとみられる。

(注)同レポートではスタートアップの定義を、創業から10年以内で、(1)株式会社や有限会社などの法人として商業登記簿に登記され、(2)革新的なビジネスモデル、製品またはサービスを提供し、(3)高い成長可能性がある企業、とした。

(作山直樹)

(ドイツ)

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