高齢によりバイデン氏、トランプ氏の2期目を多数が懸念、2024年大統領選挙世論調査(米国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年2月13日 15時10分
米国の2024年大統領選挙の各州の予備選挙の序盤戦では、民主党のジョー・バイデン大統領、共和党のドナルド・トランプ前大統領が順調に勝利を収めている(2024年1月16日、2月9日記事参照)。一方で、有権者の多数が両氏とも2期目を務めるには高齢過ぎるとみなしていることが、最近の世論調査結果からわかった。
米国メディアのABCニュースと調査会社イプソスが2月11日、2024年大統領選挙候補者などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによれば、大統領として2期目を務めるには「バイデン氏、トランプ氏共に高齢過ぎる」との回答が59%にのぼった。「バイデン氏のみ高齢過ぎる」は27%、「トランプ氏のみ高齢過ぎる」は3%だった。「両氏共に高齢過ぎることはない」との回答は10人に1人(11%)だった。
また、各項目でバイデン氏、トランプ氏を信頼できるか聞いたところ、バイデン氏がトランプ氏を上回ったのは、気候変動(39%、トランプ氏22%)、ヘルスケア(38%、28%)、人工妊娠中絶(37%、28%)、機密文書(33%、23%)だった。トランプ氏がバイデン氏を上回ったのは、移民およびメキシコ国境の状況(44%、バイデン氏26%)、インフレ(41%、31%)、犯罪(41%、28%)だった。
英国の経済紙「フィナンシャル・タイムズ」とミシガン大学のロス・スクール・オブ・ビジネスが2月に実施した世論調査(注2)では、経済への対応が信頼できるとしてトランプ氏が42%とバイデン氏(31%)を11ポイント上回った。「いずれも信頼できない」が21%だった。現在の経済状況については、「快適に生活できる」または「少し余ったお金で出費をまかなえる」と46%が回答し、2023年11月の調査時より3ポイント増加した。
政治経済サイト・リアルクリアポリティクスが発表する各種世論調査の平均値でみると、1月26日時点ではトランプ氏の支持率がバイデン氏を4.3ポイント上回っていたが、2月11日にはトランプ氏とバイデン氏の差は1.2ポイントに縮まった。
(注1)実施時期は2024年2月9~10日。対象者は全米の成人528人。
(注2)実施時期は2024年2月2~5日。対象者は全米の登録有権者1,006人。
(松岡智恵子)
(米国)
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