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医療保険制度改革案が否決、政権の痛手に(コロンビア)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月10日 0時10分

コロンビアの上院第7委員会は4月3日、グスタボ・ペトロ政権の主要プロジェクトの1つとなっていた医療保険制度改革法案を否決し、本会議での審議は棚上げとなった。これにより、約15カ月にわたって難航した同制度改革のための手続きはいったん終了し、政府が同制度の改革をさらに推し進めるには、新たな法案をゼロから作成し直すことが必要となった。

同法案は2023年1月に国会に提出され、修正を繰り返した末に12月に下院で可決されていたもの。2023年の下院での審議では与党内でも一枚岩になれず、同年4月には与党の分裂、7人の閣僚辞任にまで至った(2023年4月27日記事参照)。ペトロ政権にとって医療保険制度改革は、労働制度改革、年金制度改革と並ぶ3大社会改革の1つであり、今回の否決は政権にとって大きな痛手となる。

改革案は、正規雇用者による拠出金および政府の補助金を財源として、国民に医療サービスを提供する23社の医療保険会社(EPS)を介する現方式を、国の一元管理方式に変更するものとなっていた。ペトロ大統領は、EPSを介するのは非効率で、これらが医療機関に対して抱える負債が医療サービスを弱体化させるとして批判している。

(豊田哲也)

(コロンビア)

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