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自動車メーカーのステランティス、米カリフォルニア州と排ガス規制でパートナーシップ(米国)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年3月28日 1時15分

米国カリフォルニア州大気資源委員会(CARB)は3月19日、「デトロイト3」のステランティスと新型軽量車の排ガス削減をさらに進めるため協力していくことを発表した。これには、充電インフラへの投資といったゼロエミッション技術への取り組みも含まれる。

この協定によって、ステランティスは2026年まで続く現行の基準を超える1,000万トン以上の排ガス削減に取り組む。連邦や司法当局の対応により、CARBがこの基準を強制できない場合でも、同社はさらに2030年まで、カリフォルニアのゼロエミッションの軽量車販売要件に対応するという。同社はゼロエミッション車(ZEV)に特化した教育プログラムを拡大し、先住民族が在住する地域や、連邦、州、郡の公園に充電インフラを展開していく。さらに、カリフォルニア州外でも、同州の排ガス規制基準を取り入れた州に追加として600万ドルを投資する。同州では、これまでも連邦政府や司法当局の対応による、排ガス削減目標が緩和される可能性に抵抗する動きがあった(2019年8月5日2020年8月21日記事参照)。

これを受けて、同社のカルロス・タバレス最高経営責任者(CEO)は「この協定により、1,000万~1,200万トンの温室効果ガス(GHG)排出量を削減することができ、プラグインハイブリッド車(PHEV)5種、電気自動車(EV)2種を含む先端技術により、当社の米国顧客に最大限の恩恵を提供できる」と述べた。

CARBは同様の協定をほかの自動車メーカーとも締結している。2023年7月には中、大型車メーカーなどとクリーントラック協定を締結し、ゼロエミッションの展開に取り組む。

カリフォルニアは2023年、州内で販売される車両の4分の1をZEVとすることと、150万台のZEVを販売するという2つの目標を予定より2年早く達成した。同州は「アドバンスド・クリーン・カーズII(ACCII)」規制(注)の下、2035年には新車販売の100%をZEVとすることを目指す。

(注)ACCはカリフォルニア州が定めるZEV販売規制と排ガス基準を含む低排出車(LEV)規制など複数の規制を包括するもの。ACCIIは2022年8月に承認された。現在、CARBが連邦環境保護庁(EPA)にACCIIの適用免除を申請しており、承認待ちの段階(2023年11月29日記事参照)。

(松井美樹)

(米国)

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