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イラン大統領がタジキスタンを公式訪問、官民で36件の協力文書に署名(タジキスタン、イラン)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月24日 11時50分

イランのマースード・ペゼシュキヤーン大統領は1月16日、タジキスタンのエモマリ・ラフモン大統領の招待で、同国の首都ドゥシャンベを公式訪問した。今回の訪問では、両首脳の共同声明と、政府・省庁・公的機関の間の協力文書の計23件が調印された。貿易・経済・投資・観光フォーラムも開催され、両国の起業家や投資家間で、総額4億5,000万ドルを超える13件の協力文書が調印された。

首脳会談と両国代表団による会議では、政治、経済、貿易、投資、観光、安全保障、科学、文化、医療などの分野の協力拡大に関する問題が幅広く議論された。特に有望な産業分野として、鉱物加工、建設資材、食品、医療、エネルギー、農業などが挙がった。また、タジキスタンの自由経済区やイランの港湾の活用が両国にとって有益だと指摘された。

会談後の記者会見で、ラフモン大統領は両国間で検討中の全方面で関係を強化・拡大するプロセスが進んでいることに満足の意を表明した。ペゼシュキヤーン大統領は今回の訪問の結果が双方にとって実りあるものになることを確信すると述べた。また、両首脳は両国間のビザ免除措置(注)を歓迎し、この措置があらゆる方面の関係拡大につながるとした。

貿易・経済・投資・観光フォーラムには、両大統領も参加して演説した。ラフモン大統領は、2024年のタジキスタンとイランの2国間貿易が前年比約50%増加したことは、今後さらなる拡大の可能性があることを示していると述べた。また、タジキスタンは鉱物資源、水資源、観光資源が豊富で、投資に有利な条件が整っていると述べ、イラン側からの投資を促した。ペゼシュキヤーン大統領は、イランは官民ともにタジキスタンとの経済関係拡大に意欲的なことを強調し、双方に有益な新たな協力方法を探るよう呼びかけた。

(注)2024年8月10日以降、タジキスタンとイランの国民は、最初の入国日から90日以内に30日間、ビザなしで相手国に滞在できるようになった。ただし、当面は両国の首都間を飛行機で移動する者だけが対象とされる。

(小林圭子)

(タジキスタン、イラン)

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