北欧・オーストラリアの農業系スタートアップ、北海道・十勝地域を視察(北海道、北欧、オーストラリア)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年2月14日 0時15分
公益財団法人とかち財団とSTARTUP HOKKAIDO実行委員会(注1)は2月5日、帯広市と共催し「Tokachi Innovation Caravan」を開催した。本イベントは、国際的なスタートアップ・イベント「HOKKAIDO INNOVATION WEEK」(2024年2月13日記事参照)の関連イベント。アグリ・フードテック分野の海外スタートアップと十勝管内の事業者との連携事業創出を目的とした同イベントは、ジェトロ「地域エコシステムへの外資誘致プログラム」(注2)により招聘(しょうへい)した海外スタートアップ6社が参加した(添付資料表参照)。
参加者は、十勝管内幕別町の北王農林を訪れ、本わさびの栽培や規格外の小麦を活用したバイオマスバーナーに関する取り組み(武田鉄工所)を視察したほか、帯広地方卸売市場や帯広畜産大学、上川大雪酒造を訪問し、日本最大の食料供給基地である十勝地域についての理解を深めた。
北王農林視察の様子(ジェトロ撮影)
視察後は、海外スタートアップによるピッチイベントと十勝管内事業者との交流会が、とかち財団が運営するスタートアップ支援施設「LAND」で開かれた。交流会では今後の両者の連携について活発に議論が交わされ、参加した海外スタートアップからは「十勝の多様な企業の存在を知ることができ、協働の可能性を感じた」「潜在的なビジネスパートナーや顧客を発掘できた」といった声が寄せられた。
ネットワーキングの様子(ジェトロ撮影)
今回参加した海外スタートアップの中には、既に道内の食品製造業者と協業・連携に向けた商談を進めている企業もあり、アグリ・フードテック分野でのさらなる連携の拡大が期待される。
(注1)グローバルで活躍するスタートアップを生み育てるエコシステムの実現に向けて設立された、北海道・札幌市・北海道経済産業局の3行政によるオール北海道の推進組織。
(注2)ジェトロによるプログラムで、地域のエコシステム関係者と連携し、外国・外資系企業の国内の地域への誘致および国際協業連携を推進する事業。
(深澤竜太、赤尾奏音)
(北海道、北欧、オーストラリア)
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