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中国の自動運転技術開発のウィーライド、スイスでロボタクシープロジェクトに参画(中国、スイス)

ジェトロ・ビジネス短信 / 2025年1月23日 0時30分

中国の自動運転技術開発スタートアップのウィーライド(WeRide、注)は1月14日、スイスで新たに開始される自動運転パイロットプロジェクトの技術プロバイダーに選ばれたと発表した。このプロジェクトはチューリヒ州とスイス国鉄(SBB)が資金を提供し、スイス交通研究所(STL)が運用管理、ウィーライドが製品と運用サポートする。

住民はドイツ鉄道傘下のデジタルモビリティサービスプロバイダーのイオキ(ioki)が提供するアプリで無人自動運転車(ロボタクシー)を予約し、利用することが可能になる。自動運転車には日産「アリア」が使われており、テスト段階では2台の自動運転車が運行される。2025年第2四半期(4~6月)には最大4台の車両が配備されて運用が開始され、2026年には最大8台まで拡大される予定だ。運用はチューリヒ州に位置するフルトタール地方で行われ、その後、運用エリアが拡大される。スイスでは鉄道が主要な交通機関となっているが、住民が駅にアクセスする際の利便性が向上する見込みだ。

ウィーライドは1月9日に、チューリヒ空港とスイス交通研究所(STL)と提携し、チューリヒ空港にロボバス自動運転シャトルサービスを導入すると発表している。また、2024年6月に開催された全仏オープン期間中、ウィーライドとルノーが提携し、無人自動運転(レベル4)ミニバスシャトルサービスの提供を実現しており、欧州での展開を拡大している。

ウィーライドは2024年8月に、米国カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)から乗客を乗せた無人の自動運転車(AV)の試験運転を行う許可を得ている(2024年8月21日記事参照)。また、同年10月には米国ナスダック証券取引所へ上場しており、グローバル展開に力を入れている。

(注)ウィーライドは2017年、百度(バイドゥ)の自動運転部門でチーフサイエンティストを務めたトニー・ハン氏によって設立された。同社は現在、中国と米国、アラブ首長国連邦(UAE)、シンガポールで無人運転の許可を保有しており、7カ国30都市で自動運転レベル2~4の自動運転技術の開発、試験、研究開発、運行を行っている。また、広州の本社のほか、北京、上海、深セン、サンノゼ、アブダビ、シンガポール、シュツットガルトなどに拠点を持つ。同社はルノー・日産・三菱アライアンスや、宇通グループ、広州汽車(GAC)グループ、ボッシュとも戦略的協業関係にある。

(神野可奈子)

(中国、スイス)

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